2015年11月12日木曜日

人吉猛禽類シリーズ その4.ハヤブサの狩りと食事。 The Raptores series third of the Hitoyoshi Basin, hunting and the meal of the falcon.Vol.2

 昨日は捕らえた餌を下げて河原まで降りてきたシーンをレポートしたが、今日は食事風景とその後の行動についてレポート後編。

 ピーカン強風の中、キョロキョロ周りを見渡しては獲物に喰らい付くハヤブサは、まさに獰猛な猛禽類ならではの豪快な食事だった。焼肉屋でユッケを食するのと似ていて、生肉の赤身が100m離れた撮影場所からもしっかりと見て取れた。勿論700mmにズームアップしたレンズを通しての話だが・・・。肉眼では河原の石にまぎれて、ともするとハヤブサ本体すら見失いそうに成る程保護色に隠れられる、的を得た食事場所だった。

 幾度も獲物を咥えて向きを変えたり、足場を確保する為に場所を移動していた。最初は獲物を食いちぎる度に羽毛が強風に乗って横に飛んでいった。幾度も黄色いくちばしに付いた肉片や筋らしきものを自分の足でこそぐのが見えた。

 その食事は概ね1時間40分掛かっている。最初のカットが14:27で最期のカットが16:13.
それ以外のカットは採餌後、畑の真ん中の電柱に飛んで口周りのお掃除をしている時間。その間カラスにちょっかいを出されたが一発にらんだだけでカラスは退散。

 あまりに長い食事なので、こちらも少し飽きて周りを見渡したら、スーッと山から猛禽類が羽ばたかず滑空してきた。後でパソコンで見たらオオタカ、もしくはハイタカらしかった。そこで「何と人吉盆地は猛禽類が多いのだろう?」と思ったのだった。その1時間後さらに珍しい猛禽類に出遭うとも知らず・・・。

捕らえた餌を河原に運んで3~5分間は口を付けず、周りへの警戒を怠らなかった。

食べ始めても20秒と集中せず、必ず周りをチェックする姿が自然の生態だと納得。

最初は羽毛などが飛びまくったが・・・・。

肉を引きちぎる頃には羽毛は飛ばなくなった。

引きちぎっては周りを警戒しながら良く噛んでいた。

ちょうど食べる事に集中している最中、200mほどの距離をオオタカらしき猛禽類が滑空。


まだ全部食べきっては居ないだろうが、それを知ってか知らずかいきなり飛び立った。

満腹なのだろう、喉から腹にかけて大きく膨らんでいる。

なかなか上昇しない、随分平地から飛び立つのは上手くないらしい。

相当水平に飛んでから徐々に上昇し、何故かこちらに向かって飛んできた。最終的に筆者とレンタカーのほんの30m程の距離を監視するように飛びぬけていった。

明日はその飛翔シーンと食後の生態をレポート。