2015年11月10日火曜日

人吉猛禽類シリーズ その2.ミサゴ。   Osprey, Raptores in Hitoyoshi basin area Vol.2

 米空軍の横型双発軍用ヘリ「オスプレイ」にその名をつけられた国内猛禽類(留鳥)でもタカの一種としては最大クラスだろう。タカの仲間に入れられたり、単独でミサゴ科を形成したりユニークな大型鳥類である事には変わりない。

 最近個体数が減少しているようだが、こと人吉盆地では結構個体数が多いようだ。川辺川でヤマセミを観察しているとヤマセミが羽休みしているお気に入り定位置の枝の3m上にいつもミサゴが居たりする。球磨川本流でも同じような画像を何度も撮影している。

 今回はつがいで2羽+1羽の計3羽が上空を舞う姿を観察できた。その際初めて鳴き声を確認できた。最初はチュンチュンというスズメのような鳴き声とその後にピーピーと続くので、てっきり見慣れない珍しい野鳥かと思い込み、球磨川堤防沿いのタチヤナギなどの木々を散々目を凝らして探したが動きが無い。5分ほど必死に探しても判らず諦めた時、実は上空を旋回するミサゴの声だと気が付いた次第。

 天気もよく、風も適当に吹いていた為か、相当上空まで上がってホバリングし、急降下して採餌していた。時折トビの若鳥にちょっかいを出されていたが相手にしていなかった。今まで観察した経験からするとミサゴはトビよりはるかに強く、何度も怒り狂ったミサゴがトビを追いまわすシーンを目撃・撮影している。今回は軽くいなしている感じだった。

 
つがいで採餌中のミサゴ

時おり、トビの若鳥がモビングとまでは行かないがチャチャを出していた。

市房山バックに高高度でホバリングするミサゴ

高度50m~80mだろうか?もっとあるかもしれない。

一気の急降下!土手の樹林帯の向こうに消えていった。

採餌が終わっていきなりこちらに向かって飛んできた。



気になっていたのだろうか?一瞬下を向いて眼が合った。眼球が出っ張っていた。