2015年5月7日木曜日

春の奥日光戦場ヶ原シリーズ「キバシリ」 Tree creeper of Nikko Senjogahara Highland.

 未だに、このキバシリは野鳥ではなく昆虫のように感じてしまうほど鳥のイメージより昆虫的なイメージが強い。したがって野鳥として探すより昆虫を探すつもりで眼を凝らしたほうが発見し易い。過去においてこのキバシリは8回以上発見、撮影できたが単独行動のケースは3回、つがいでの行動が5回あり、つがいで居るほうが良く出遭っている。真冬1月の奥日光で雪の中2度ほど出遭っているが、其の時は単独だった。

 たまたま今回は繁殖期に入ったのだろう、ヤマセミやカワセミと同じ「求愛給餌行動」を撮影できた。夕陽をまともに正面から受けた非常に厳しい条件下だったが、何とか生態記録写真として残せたようだ。見辛いのはご容赦願いたい。

 奥日光戦場ヶ原の赤湯から湯滝までの湯川沿いの木道でいずれも撮影したもの。光の具合、角度、木肌と同じように見えて居しまう保護色の面白さを視ていただけると嬉しい。

直射日光から逃れた日陰の部分で撮影した画像をよく見たら、・・・。

木肌の苔の部分に居たらしい昆虫の幼虫なのか、ちょうど長い舌を出して採餌したところ。

舌を引いてまさに食べる所が撮れていた。

こちらは超逆光の中2羽で移動していたが下の一羽が餌を咥えて差し出し小さく鳴いた。

上の一羽が餌を視て大きく鳴いた。意外に大きな口で驚いた!

次の瞬間差し出した餌を大きな口を開けて受け取った。求愛給餌はキバシリにも有るのだ!

給仕の後、また日陰に入ってチョロチョロしていたが、

落ち着かず、木々の間を数回飛んで移動した。

ゴジュウカラと違ってキバシリは上下さかさまに樹に張り付いている場面に出遭った事が無い。

正面から非常に強い夕陽を浴びていたが、太い樹の裏に入ったら再びキバシリが・・。

この日は非常にラッキーだった。単独行動とつがいのキバシリに出遭えた。次回は子連れのキバシリに出逢いたいと願うが、6月のチャンスに賭けてみよう。