2015年5月4日月曜日

春の奥日光戦場ヶ原シリーズ「サンショウクイ」 Ashy minivet in Nikko Botanical Garden of the University of Tokyo.

 サンショウクイが減っているらしい。一方で九州でよく見かけるリュウキュウサンショウクイは増えているらしい。2006年から奥日光ならびに日光市内の日光東大植物園に通っているが、減っていると言われるサンショウクイを毎年確認撮影できているのでこの辺りでは減っていないのだろう。

 特に東大植物園は、普通の森や林より多岐に渡る植物が育成して居る為、虫や蜘蛛の類も多く、それらを餌とする野鳥が多いのだろう。そう広い訳ではない園内だが、日向、日陰含めて非常に変化に飛んだ環境を造っていて、単純な広葉樹林でも針葉樹林でもない常緑のものも落葉のものもあり年中観察できて非常に気に入っている。

 ただただ開園が朝9時からなので野鳥の活動のピークを過ぎてからの観察・撮影しか出来ないのが玉に傷。しかし管理人さんたちの勤務時間に合わせなければいけないのだろう。自然相手の施設なのに、運用は人間の都合で決められていると言う理不尽さを感じている。

 サンショウクイは東大植物園では低い所になかなか降りてこない。4月後半新芽が出始めた高い木の梢を移動しながら新芽を食べているのか?落ち着きの無い動きだ。一方で一度だけ5mほどの高さに降りてきたが、口いっぱい草だか木の皮だかを頬張っていたので、巣作りの最中だと思っている。シリリリー、ピリリリー、あるいはジリリリー、と鳴いて飛び回る個性の強い野鳥の1つだ。

日光東大植物園ではいつ行っても大体たむろしている場所は判るようになった。



こういう低い場所まで降りてくることは非常にまれだ。

尾羽が長いので飛翔形態は綺麗。



独特の鳴き声で判別は容易だ。

飛翔スピードは結構速く、小回りが利く。

このときは数羽でもみ合いながら、円を描くように鳴きながらの飛翔だった。

この木の皮を剥いでいた。

口いっぱいに頬張って飛び去ったので営巣準備中と思われた。