2025年7月19日土曜日

団塊世代のオオタカ観察 幼鳥ファミリーはまだ緑地帯に居た! Baby Boomers observing a goshawk: the young bird family was still in the green area!

  梅雨が明けて初日の昨日、東京の緑地で繁殖中のオオタカファミリーがもう緑地を去って居なくなったろうと思い、念のため再び緑地を訪れたら甲高い声で鳴く親鳥、同じような声で鳴く幼鳥たちの元気な様子が見て取れた。

 従って今日はシリーズで投稿している一連の繁殖活動レポートとはちょっと違う内容。

 人出の多い此の緑地からファミリーごと近隣の広い緑地へ移動したとばかり思いこんでいたが、間違いだった。まだまだ営巣地に選んだ場所の「慣れと安全」が大切だったのだろう。

 今回は一人で行動しオオタカを探す、本格的な野鳥撮影ファン数名とお逢いできたのが嬉しかった。

 今まで2か月弱、アマチュアのバーダーグループが毎日サロン的に営巣中の巣が見える一角に陣取ってお喋りをしながら撮影を楽しみ、一種異様な一角を形成していた。

 水浴びにオオタカが舞い降りると一斉に移動して毎日同じ所からほぼ同じアングルで水浴びを撮影することを繰り返していて、一般の入園者が通る通路を遮断したりして呆れていたのだが、やっと本格的なバーダーさん数名にお逢いできた。


 野鳥撮影を集団でワイワイ行う事がどうしても筆者的には理解できない。いわゆる撮り鉄と言われる一段と同じような事だけは避けて頂きたい。

 昨日のファミリーはなかなか活発で、親からの給餌心待ちの幼鳥たちの動き、なかなか思う通りに餌を受け取りに来ない親鳥のじれったさ・・などが手に取るように感じられた観察だった。

獲物が重たいので滑空スピードは遅かった。

幼鳥三羽の鳴き声の方向(実はバラバラ)に向かって餌を運ぶ親鳥

 キャア、キャア♪という猛禽独特の甲高い声を聴きつけて茂みに留まった親鳥附近へ駆けつけた。まだ居てくれたんだ!という思いだった。

 夢中で幼鳥への給餌を果たしたい繁殖中のオオタカは地上の人間のあわただしい動きや話声で警戒したり飛び去ったりしない。

 例の常連アマチュアバーダーグループもそういう野鳥の生態を知らない様だったが、例によって三脚や一脚に望遠ズームを装着した一眼デジで集団で一斉に茂みに目を凝らし、餌を持ったオオタカが枝留まりするとじりじりと近づこうとする様子は一種異様だった。

 親鳥が、どの方向へどう飛び出すかを予測し、それに応じた撮影態勢を取るのが野鳥撮影者の最低限の行動だろう。オオタカのスピード、距離、飛翔の長さ、障害物の有無、全て計算し撮影ポイントを決めて飛び出しを待った。
飛び出して3カット目(トリミング)

真上まで来た際のカット(ノートリミング)、真ん中に捉えられているのが嬉しい。

餌を待つ幼鳥は落ち着かず、鳴きながら移動をして親をせかしていた。

もう一人前?の姿で上空を廻り餌を貰えるよう親にアピールする幼鳥

その様子を獲物を持ったまま低い位置から見定める親鳥、

重たい獲物を持って幼鳥の方へ飛び立つ親鳥

後編に続く!