東京下町、神田界隈の祭り「神田明神祭」を間近に観てきた。筆者お祭りというのは京都の祇園祭以外あまり観たことが無く、東京で写真を撮ったのはコロナ前の浅草三社祭程度。それ以外は祭りというより、祭りに来ている人間ウオッチングで人を撮るだけだった。
いわゆる写真展でよく見るような神輿を担ぐ「勢い」を傍に寄って撮ったことはなかった。だから基本的な祭りの醍醐味が何処にあるかもあまり良く判っていない。
https://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/
数多ある東京の神社・祭りの中でこの神田明神に親近感を得る理由は、その祀られている神様が少彦名命(=すくなひこなのみこと)という神様だからだ。この神様、自分が小学校~中学校時代過ごした熊本県八代市の十條製紙の福正元町社宅にあった「お天さん」と呼ばれていた神社が同じだし、今年は特に御奉祀150年の祝い年だというので祭りに行ってみようと思った訳だ。
基本的に日本の祭りはその地元民の年中行事で、よそ者は遠巻きにして見守り、お祝いをささげるというのが原則。最近は神輿の担ぎ手が足りず、助っ人を募集する祭りもある様だが、神田祭は逆に担ぎたい者が多すぎて大変。各神輿に知り合いがいて先輩にその組の基本ルールを訊いて参加しないと一発で「助っ人不要!」と言われてしまう。神田明神祭のような大掛かりの祭り神輿の場合、神輿の担ぎは認められた場合だけ助っ人を許されるしきたりに成っている様だ。
数年前の浅草三社祭では、フリーの担ぎ屋さんがあちこちから単独で来ていて一日担ぎ回ったという話を当事者から聞いて驚いた事があった。それ相応の立派な祭り衣装だった。
しかもコロナ過で4年ぶりの開催、担ぎたい者が少ない訳もなく、神輿が動き始めるとすぐに交代希望者が我先にと殺到する。その勢いを撮影しようと神輿のすぐそばを並走してコンデジで撮ってみた。