2021年7月29日木曜日

三鷹の野川自然観察園、定点観察「真夏」の昆虫。 Mitaka's Nogawa Nature Observation Garden, fixed-point observation "Insects of Midsummer" .

  台風8号は観測史上初めて宮城県に上陸、日本海に出て温帯低気圧に成ったがその後遺症はしばらく続きそうだ。熱帯低気圧の強いのを台風というが、暑い空気の塊りの中を進む場合はそのまま台風だが、暑い空気と冷たい空気の境目に差し掛かった途端、反時計回りの強烈な渦は冷たい空気も巻き込んで大気を混乱させる。

 当然冷たい空気は重たいので暑い空気の下に滑り込んできて積乱雲(雷雲)を真上に発達させる。これが寒冷前線の発生理由だ。一方で暖かい空気が冷たい空気塊の上に乗り上がりながら雲を発生させるのが温暖前線となる。しかし、風速が17m/s(10分間)以上のまま衰えず寒冷前線と温暖前線を伴った温帯低気圧に成った場合の「呼び名」ははっきりとしていない。

 実質、「台風が温帯低気圧に変わりました・・。」と聞くと、何か勢力や風の強さが収まったかのように感じさせられるが、大間違いだ。現場では台風より酷い気象状況だったりする。

 まさに、今朝は静岡県と福井県で集中豪雨状態のようだ。

 そんな、台風通過(関東ではあまり影響なかったが)後の不安定な天候下、色々な生物に何か変化があるだろうかと、久しぶりに野川自然観察園に入ってみた。毒虫や蚊にやられない様、タンクトップに短パンだったが全身に虫除けスプレーをして入った。

まずはバッタ!ヤブキリの仲間か。

ヤブキリ、キリギリスの一種のようだ。

 今回は、台風直後だからだろうかトンボに出遭う事が多かった。

 中でも、サナエトンボ(オナガサナエ?)に4頭も遭遇。この時期盛んに羽化したものと思われる。過去余りこのエリアでは遭遇していない種だ。

警戒心があまり強くなく動かないので、真上からも撮れた。

ヤブランの実などに留まる事も多い。

地べたにも良く留まる。尻尾を上に持ち上げる癖が有るようだ。





オオシオカラトンボのメス

オオシオカラトンボのオス

今日はまず昆虫のご紹介。