2021年7月9日金曜日

ヤマセミが通年つがいで過ごす証拠、月別画像 10月。 Evidence that the crested kingfisher spends with pair all year round, monthly image October.

  暑い9月が終わり、早い落葉広葉樹は色づき始めるのが10月半ば。標高1000mあたりから少し山の色がカラフルになる頃、ヤマセミのペアは9月よりは少し接近して行動をすることが多くなる。

 この時期は縄張りを他のヤマセミが通過しても、あまりヤイのヤイの言って突っかかって行かないようだ。何故か10月に縄張り争いをしている現場に遭遇したことがない。

 縄張り争いは11月以降、3月くらいまでが多い。10年間に合計12度ほどそういう場に遭遇し一部始終をを撮影出来ている。主な縄張り争いの原因は自分たちつがいの専用場所の制圧、採餌場の確保・保全であり、よく他の動物系の番組で紹介される一羽のメスを争っての戦いというのはあまりない様だ。

 ただ一度、繁殖中のヤマセミの巣にアオダイショウが入り込み、メスと卵が全滅しオスが一羽だけ残った事があった。1週間後に何処からか二羽のメスが現れ、後妻の地位を狙ってメスどうしが争っている場面を撮影したことがある。球磨川の支流部だった。

 今日の画像は10月のヤマセミつがいの画像。

111022 球磨川支流万江川

121027 川辺川

121028 川辺川

121028 川辺川

131021 球磨川本流

131025 球磨川支流万江川

 人吉界隈で3ファミリーが10月には安定した生活を送っている。つかず離れず、余程採餌行為で遠出(と言っても500m程度)する以外、常時5m~10mの距離で生息しているのが普通だ。