さすがに5月ともなれば、早いカップルのヒナは巣立ちする。10年間の人吉ヤマセミ観察で一番早い巣立ちは4月上旬、一番遅い巣立ちは6月半ばだった。
カワセミは健康な親の場合、年間に三度の繁殖を行う。最初のを一番子、三回目を三番子と呼ぶが、ヤマセミは従来から年間一度と今までされてきたのが、今年最初の巣立ちが3月中旬だったと思しきファミリーが居て、それが7月~8月に巣立ち直後のヒナを伴った状況を撮影出来た場合、初めてのヤマセミの複数回繁殖を証明できるのだが、未だに人吉からそれらしき情報はない。
理由は長引くコロナ過と昨年7月の球磨川洪水被害だ。昨年の洪水で球磨川の両岸は様変わりしてしまい、修復のための人や重機の影響で、人の存在には慣れている人吉市のヤマセミもさすがにいつも通りの採餌場、羽休めの場が変わってしまった様だ。
地元で10年以上ヤマセミなど野鳥を観察されている方々も、今年は非常に苦労さているようだ。ヤマセミを見る機会が激減しているという。
何とか2年のブランクを乗り越え、来年の繁殖期は人吉に長期滞在してこのあたりを観察してみたいと思っている。
実は子供たちが巣立った後の幼鳥教育期間に、つがいの佇まいを撮影するのは非常に難しい。つがいが二羽でいるよりも親子二羽あるいはそれ以上でフレームに入る事の方がはるかに多いからだ。
今回は非常に丹念に画面の二羽を調べてつがいの佇まいとしてアップしている。画像だけ見てもオス・メスの二羽ということが判り難い場合もあるが、前後の画像から判断している場合も有る事をお断りしておく。
120505 球磨川本流Aポイント つがいA
120527 球磨川本流Aポイント つがいA、上の画像の3週間後。
120527 球磨川本流Bポイント Aポイントからは3㎞以上離れている場所。
120527 球磨川Bポイント。
120527 球磨川Bポイント。
120527 球磨川Bポイント。
120527 球磨川Bポイント。
このつがいは子育て中で別に三羽の幼鳥が居る親なのだが、繁殖の成功を祝ってだろうか?明日朝子供たちをそっちのけでランデブー飛行していた。お互い鳴きながら・・・。
これで、一応この7月3日から投稿を始めたブログでのご紹介➡通年一緒に寄り添って生息しているヤマセミのつがい証拠画像記録6月~5月をお届けできた。多分日本国内でも初めての事だろうと思う。同じ人吉を流れる球磨川本流・川辺川のつがいだからこそ観察撮影出来たのだ。