2021年2月6日土曜日

老害・森喜朗 氏を叩くより無能なJOC評議員全員をクビにすべきでは? I think It is necessary we dismiss and change the all of incompetent JOC councilors rather than only dismiss the gerontocracy Yoshiro Mori.

 一昨日の2020TOKYO OLYMPIC組織委員会・森喜朗会長の「暴言」事件は、もともと言いそうなご老体(過去の放言歴だけで一冊の本に成る)を放っておいた周りの責任と、JOC臨時評議員会参加メンバー全員の危機感の無さ、事なかれ主義、無能・無知によるものが非常に大きいと思う。

 例えれば、すでに現場は大雨が降っていてぬかるみ状態の上、2日後には台風が直撃すると判っているのに、「何があっても花火大会を絶対に開催するんだ!」と言っているような今回のオリンピックだろう?全国民が呆れる中それの最先端を演じているのが森喜朗氏だと言って良い。

 どのような発言でも撤回し謝罪で済むなら、何でも言ったもの勝ちではないか?過去の実績を盾に逆切れする森喜朗氏が君臨している「スポーツの世界」には本来ルールと罰則がある。森発言は明らかにレッドカード=失格!だ。これを「謝罪したのだから終わり、もう済んだ話」と言うIOC広報担当など「何様?」だと思う。

 オリンピックだぞ、そこのけ、そこのけ・・の時代は当の昔に終わったのだ。1984年のロサンゼルス・オリンピックからOLYMPICはスポーツの祭典から、商業スポーツの祭典・一部スポーツ貴族たちの金儲けの場・・となったのだから。

https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/mori-hihan-koe

 スポーツアスリートを猿回しのサル同様、見世物にして金を稼ぐスポーツ貴族に電通など大手広告代理店、アスリートのマネージメント会社。今回の件はコロナ禍で自粛・我慢を強いられてきた日本国民の堪忍袋の緒がさすがにもう切れたのだろう。

京都新聞の報道より

 このJOCの評議員メンバーは、各スポーツ界でマネージメントを担当してきた者やアスリート上がり、メダリスト上がりなど種々雑多なスポーツ族で構成されている。自薦他薦を経てメンバーになった名誉職的な連中なのだが、それぞれ「権威・特権意識」の塊のような精神構造を持った人種と言って良い。
 それが故、人と対する時、メディアに対する態度は常に上から目線なのだ。「優越感・特権意識」一杯の精神構造だからこそ、森喜朗氏のように記者会見中メディアを指すのに手に持った書類で「アンタ!」と言ったりするのだろう。

 JOC評議員ともなれば、仲間の所へ行けば胸を張るし「お前はJOC評議員じゃないだろう?」と差別し威張るのは目に見えている。スポーツ界独特の上下関係が存在する。「お前は全日本選手権止まりだよな、俺はオリンピック代表だよ・・・」の如実な身分差別が歴然と存在する。勝ち負け、記録の上下が生きがいの世界だから仕方がない面もあるが・・。特にヨーロッパ人の貴族意識IOCのメンバー意識のミニ版がJOC族にもあるのだろうと思う。



 これだけのメンバーがいて森喜朗氏の首に鈴を付けられない‥情けない人たちだ。⇒JOCの公式ホームページから。

 この評議員の一人、現在は2020TOKYOの組織委員会のメンバーになっているが、もともとは全日本スキー連盟上がり(非競技スキー・レジャースキー部門)の人物を一人知っている。長野オリンピックの前、筆者が大手広告代理店時代の事だった。スノーボードが新種目として長野オリンピックに取り上げられ、全日本スキー連盟は大騒ぎになった。何故なら連盟の役員含め主要関係者はその時点で誰一人スノーボードをできなかったのだ。

 団体としては急激に広まりつつあるスノボ(=スノーボード)はスキーを脅かす新興スポーツとして嫌っていたのだ。スキー場で滑らせないだの、リフトには乗せないだの・・。

 後のJOC会長八木祐四郎氏(当時は全日本スキー連盟専務理事)に呼ばれ、新宿の東京美装という八木氏が社長だか会長を務められているオフィスに二か月間、週5日・毎朝7時に出向いてスノーボードのレクチャーを行ったのを昨日の様に覚えている。   

 全日本スキー連盟としてはゼロから始めた選手育成、コース設計・設営、ルール規定の確立含めた事前準備だった。筆者は大手広告代理店に勤務しながら八木さんから全日本スキー連盟の専門委員に任命され、自分でスノーボードをやりながら国内外・IOC・スノーボード界へ人脈を広げた。FISのハンノ・トラインドル(長野オリンピックのスノボ競技責任者)、サブのトニー・ロイター、スノボ・プロ団体界のテッド・マーチン(長野オリンピック・スノボ・ハーフパイプ競技のTD)USAスノボチームのメンバー・・などなど。こうして国内でのこの団体のオリンピック実施体制構築を裏方としてサポートしていったのだ。

 当時日本や世界のスノーボード界はまだ創成期で、ボードやシューズなど道具を製造販売するメーカーが母体となった種目としての普及を目的としたプロの団体が先行していた。これらの団体同士の主導権争いの中、世界は混乱を極めていたが数年後の長野オリンピック開催へ向けてIOC傘下の国際スキー連盟FIS、更にはJOC傘下、体協傘下の全日本スキー連盟が主導しないわけにはいかず、ウラでは相当な紆余曲折、事件が色々あった。

 その最中、後のJOC会長八木勇四郎氏の命を受け、FIS国際スキー連盟総会などへスノーボード日本担当代表として出席するための調査出張協力金を、その筆者が知っている現・JOC評議員メンバーに相談したのだが、彼はスキー連盟に入れず、自分の関係するスポーツ・ツアー運営会社の口座に振り込ませたのだ。今現在も振込伝票もコピーデータもすべて残っている。当時はそういう世界はそういうものだろうと思っていたが、要は使途不明金や出所不明金が横行していた時代だったのだろう?

 スキー連盟内部でも醜聞は本部支部含めいくつもメディアに載っていたし、数年後には理事のクーデターなどもあって、スポーツ団体にありがちな内紛は日常茶飯事だったのだ。


 もし、こういう各種団体上がりのメンバーばかりで成り立っているのが一昨日のJOC評議委員会であれば、もう何も言う事は無い。

 スポーツ界の魑魅魍魎が集まって構成されている集団なのだから、今回のような長老の発言があっても、諫めるどころか、たぶん出席メンバー全員が一緒になって笑っていたのだろう。筆者はその一部を垣間見て、実体験した訳だが日本のスポーツ界なんて実際はそんなものだろうと想像する。

 頭の中は筋肉と雪や氷や水、あるいは芝や泥、更には畳表のい草がいっぱい詰まっているに違いない。人間的に言っても道徳的、倫理的に言っても世界レベルから遅れる事相当なものだろう。

 筆者が大手広告代理店のスポーツ事業局に勤務していた際、頻繁に変わる上司たち(※ほとんどスポーツの世界出身者)のあまりの一般社会常識に欠ける指示・采配、脳まで筋肉という状況に呆れ、辟易し、上司に内緒で社内FA制度を極秘裏(人事ルールで合法だった)に利用しコンベンション部へ1(筆者)対3(局長代理などを含む3名)のトレード移動した経緯もこれらと底辺では繋がっている。

 日本相撲協会もどこか似ている気がした。強い横綱だったからと言って決して日本相撲協会の運営・経営に長けているとは限らないという事だ。

 森喜朗氏が自分的には少しもおかしいとは思わず言語道断の発言をして、世界に恥をさらし諫められた現場に居たのがJOC評議員たちだ。全員森喜朗氏と責任は同等、この際全員解雇で別なメンバーを選び直すべきではないだろうか?如何だろう?


https://www.asahi.com/articles/ASP246KSXP24UHBI022.html?oai=ASP24628ZP24UTIL040&ref=yahoo

 同時に思うのは、これだけ日本の恥をさらしている人間がトップに居る2020TOKYO OLYMPICのスポンサーたちだ、良いのかこのままで?

 スポンサーでありながら協賛しながらこのままではどんどんスポンサーイメージが下がる一方なのだが・・。同時にこのまま静観している様では森氏の発言を認める「同類」というレッテルを張られても文句は言えまい?

 スポンサーとしてのイメージダウンを防ぐ、あるいは消費者からの好意度向上の利益確保の為にも、森喜朗氏に勇退せしめるスポンサー連合の行動があってしかるべきではないだろうか?





此処で現在までの国民の民意を再確認しておこう。

 居なくては開催できないオリンピック・ボランティアがコロナ禍の最中、どんどん辞めている、これに輪をかけた今回の森発言!オリンピックのボランティアをやれば「お前も森喜朗と同類!」のレッテルを張られそうで辞退者は続出するだろう。同時にオリンピック関係者がコロナに感染した場合、そちらに回す医療スタッフは居ない!と医療関係が引導を渡せば2020TOKYO OLYMPICは事実上中止だろう。



 一部のスポーツ貴族(IOC、JOC)、電通はじめスポーツアスリートを活躍させて金を儲ける連中、さらには記録や勝利を目指すアスリートだけの為に、このコロナ危機のさなか日本人全体・日本国が世界から疎まれつつある。この現実を皆さんはどう考えるだろう?