突然!安倍首相が辞意表明した、潰瘍性大腸炎再発だという。実は今年の初め同い年の友人が同じ病気から大腸がんへ進んで逝ってしまった。安倍首相の場合はストレスがより病気の進行を速めたのだろう。一国のトップは通常の人の10倍以上のストレスが在るという。豪胆で図太いか、逆に憶病ながら狡い性格でないと長期間は務まらないという。カストロ、プーチンや吉田茂、佐藤栄作は前者で、安倍君は後者だろう。そのストレスは半分は自分に原因があり、残りの原因は周りの人間や環境に在るという。安倍首相のケースもそうに違いない。
評価は色々あろう、長い事お疲れさまでしたという声は掛けたいと思う。しかしそれだけの不治の病を抱えていて歴代最長の記録を達成するまで意地張って在職した、というのも何だかミミッチイ奴だなあ…とも思うのは筆者だけだろうか?其処まで問題だらけの仕事ぶりを続けて最長在職記録を取りたいのだろうか?本末転倒だろうと思う。
広島の河井克幸・安里議員の選挙違反問題、モリ・カケ・サクラの疑惑、それに関連して自殺した財務省職員の問題、埒の開かない拉致問題・・など、これらのトラブルのどれかで責任を取らざるを得なくなる前に「病気」を理由に辞任して晩節を汚さない方法を取った・・。などズルいという見方もあるようだ。しかし、実のところは病気の悪化と更なるより悪い状態へのバージョン進行が発見されたからの緊急判断ではなかろうか?あまり酷くないことを祈る。
しかし、そもそも日本においてはメディアの報道自体が不正確極まりないし、政府記者会見も、すべてが出来レース(事前に質問と答えが決まっている)と世界のジャーナリズムから最低視されている日本の報道だもの、今の日本の政治の情報など何が本当で何が嘘なのか全く判らない。
で、シリーズで投稿している肥薩線復旧問題。筆者が知っている2010年以来の10年間の肥薩線の画像を振り返りながら、「こういうのが在ったら・・」「こういうのは何故無いのだろう?」と言うあたりを画像中心で述べてみたい。その後、箇条書きで肥薩線が復旧するための条件や今後の方向性に関する「利用者ながら、よそ者」のアイディアをこのブログでアピールしてみたい。
同時に、マーケティング的に肥薩線が沿って走っている球磨川と言う川の存在意義と、そのマーケティング的利用のされ方に関して述べておきたい。
筆者が東京都心で日常的にコンデジカメラを持って徘徊しているさなか、最近秋葉原で面白いモノを得て来た。「ちゃばら・日本百貨店食品館」という全国の地方の食品産業物パイロットショップで見つけた四国の四万十川のPRコーナーだった。
何かにつけ球磨川と比較される四万十川(渡川)は3市7町1村をまたがって流れている四国の一級河川で「清流」という事で名が通っているが、国の定める水質においては川辺川・球磨川をはるかに下回る。同じ四国でも仁淀川の方が水質は良い。
しかし、その名の通り方、清流としての知名度は圧倒的に球磨川を凌いでいる。マーケティングに関しても天然アユ・青海苔など産物もはるかに四万十川産が有名だ、何故だろう? その答えは簡単だ、球磨川流域のPRが下手だから。
多分、アユと言えば人吉でも八代でも「オラが街の産物・産業」だと思っているだろう。球磨川漁協は人吉も八代もない、上流下流で皆漁師が一致協力して稚鮎を育て上流に運搬して放流して「球磨川の天然アユ」を商品化している。
しかし、球磨川に関しての各流域自治体のPRはバラバラだ。それぞれが球磨川は自分のモノだと思っているくせにPRを十分行っていない。これって富士山に似ている。富士山と言えば俺の県のものだと言い張る静岡県・山梨県、時には神奈川県。
この富士山、登山者から見れば圧倒的に「山梨県」のものだ。山梨県側からの登山者17万人に比べ静岡県側からの登山者は6万人強なのだ。一方東海道新幹線の車窓からの眺めにしても江戸時代の浮世絵にしても清水次郎長映画にしても「観る」には静岡県側だ。理由は簡単、山梨県側から見る富士山は朝晩を除きいつも南向きなので逆光なのだ。
それぞれの県が「おらほの山だべ」と勝手に主張している。球磨川も四万十川に比べるとその傾向が強いと筆者は思う。
このあたりに、肥薩線の復旧に関するヒントが幾つか隠れているような気がする。ただ早く復旧してほしい・・ではなく「何故?無いと困るのか?」を明確にJR九州へプレゼンテーション出来なければ肥薩線は復旧しないだろう。筆者はそう見ている。