カラスに追われ、筆者の目の前で水遁の術(すいとんの術)を使って3度も難を逃れたヤマセミを撮影している。それほど嫌いな相手なのだが、繁殖期のヤマセミは逃げない。
今回球磨川峡谷部の支流域でヤマセミの繁殖を観察していて、ヤマセミのヒナが巣立つ直前カラスがちょっかいを出してきた。
ヤマセミの親鳥の勇猛果敢な事!鋭い攻撃でそのカラスはすぐに退散していった。こういった繁殖期の親の力は普段とは相当違うようだ。白いヤマセミが黒いカラスを追いかける! 絵的には全く面白くないが自分の営巣中の巣穴の前で、小さなヤマセミが黒い大きなカラスを撃退する、観ていて感動だった。
私の子供の目の前でウロチョロするんじゃない!と小さなヤマセミがカラスを撃退!
逃げ行くカラスはあまり深追いしない、そのすきに別の脅威が生まれるかもしれないのだ。
監視台へと戻ろうと華麗なターン!を決める。
カラスを撃退して我が子の見守る前を監視台へ戻る親鳥ヤマセミ。
一尾始終を巣穴から見ていたヒナはどう思ったろう?
我が母は偉大だ!強い!と思ったろうか?もうすぐ巣立ちだ。