しかし、東西30km南北15kmの広大な盆地内でその水張り田を探すのは極めて難しい。阿蘇山の大カルデラは国内でも二番目の規模を誇る(1位は屈斜路カルデラ)が盆地としては中央に阿蘇五岳が存在するため、人吉盆地の方が実質的に平野部が広い。
タカブシギは年々飛来数が減少中とかで、一部では絶滅危惧種指定をされている所があるが、国内への旅鳥として飛来する数が減少しているだけでは無いかと訝っている。農薬散布などで安全な水田が減少している逆証明なのかもしれない。
此のタカブシギ、図鑑などを視る限り淡水エリアにしか現れないようだ。いわゆる干潟など海岸には出没しないそうだ。
極めて地味なシギだが、まれにしか観られないと聞くと「ほほー!」という気に成るから野鳥の世界は不思議な世界だと思う。
首を伸ばして移動する際とズングリむっくりしている時の差が激しい。
雨の日が多く、色が出ない。しかし決して派手な目立つ野鳥ではない。
今回は最大8羽を同時に確認できたが、常に一緒という訳では無かった。