2016年10月27日木曜日

緊急レポート!10月に営巣準備をするヤマセミの不思議。 Urgent report! Wonder of the crested kingfisher which does nesting preparations in October.

  突然だが、10月に営巣準備をする鹿児島空港そばのヤマセミのレポートをお届け。
 学術的に過去においてこのような時期に巣の整備を始めるヤマセミの報告が在ったか否かは不明だ。しかしこの事実を目の当たりにして、しばしボー然とする筆者の姿を他の方が観ていたとしたら、どうだったか訊いてみたいものだ。
 いわば、お月見をしようとしていたら、満月が真後ろ西の海の水平線から上って来たようなものだ。在り得ない事を目の当たりにすると混乱してしまう。

 しかし、デジタルカメラはウソをつかない。何日、何処で何時何分に撮影したか、その撮影データ(絞り・シャッタースピード)まで明快に記録されている。
 それが、筆者が嘘を言っていない確かな証拠だ。しかし、今日のレポート画像は巣穴の周りをすべて画像処理し、現場とは全然違う壁に修正した。
 あくまで、もしこの時期から大胆にも繁殖を試みようとしているのであれば、野次馬カメラマンからその営みを守ろうとする為のものだ。
 …と言いつつ、筆者も初めて遭遇した場所だし、今までそんな所にはヤマセミは居ないと思い込んでいた場所なので、東京に戻ってしまった今、再度この地を訪れても果たして場所がすぐに判るかどうかという辺鄙な所だ。

 最近は全国至る所ある日突然、太陽光発電のパネルが並んだりするので、1か月も足が遠のくと、そこへ行けなくなっていたりする。今回の場所もそうなる可能性が非常に高い場所なので、工事が始まれば、繁殖活動は諦めるだろうと危惧している。

 前置きはさておき、状況説明と記録画像(修正済)のご紹介。
 

何処からともなく飛んできたヤマセミ!巣穴の周りは修正済なので実際とは異なる。

あれよあれよと言う間に昨年使用したと思われる巣穴へ・・・。

ササッと躊躇せず入って行った。たぶん自分が使用した穴なのだろう。

スッポリ入ったと思いきや、かすかに尾の先が見えている。

次の瞬間!何と穴の中の泥が蹴り出されてきた!

暫らくして、穴から出たヤマセミ。これも壁面は色も形も修正済。

相当慣れた行動なので、今日が初めてでは無いようだ。

しかし、毎日来られる距離ではないので、これだけが今回のレポートとなる。その後どうなったのかはまるで解らない。とにかく10月15日にこういう行動をするヤマセミの生態とはいったいどういうモノなのだろうか?悩みは尽きない。気温が下がらない今年だからだろうか?十月桜だけではなく、ソメイヨシノまでちらほら開花している。今年の秋は異常だらけだ。