昨日確認した人吉のヤマセミのつがいを更に確実な画像で収録したいと、長玉レンズで今日は狙うことにした。人吉のヤマセミはほぼ毎日同じ時間に同じ場所に陣取って、縄張りの監視、採餌行動を行うことをこの3年間の観察で把握していたので、昨日と同じ場所に同じ時間にこちらも待ち構えて準備を行った。しかし台風27号の余波で朝から雨模様が予報されていたため成功の確率は30%くらいしか無いと思っていた。
霧が深かった前日同様朝6時半には昨日のブログに掲載したヤマセミ番が全く同じ倒木に二羽そろって現れた。と、同時に球磨川本流の上流部から別のつがいが現れ、200mほど離れた別の樹木に陣取った。さあ、朝の縄張り争いバトルが開始!この暗さ何とかならないか?早く明るくなってくれーと天を仰いだが、バトルは始まらない。何故だかわからないがあまりけたたましく鳴き合わないで二組ともじっと相手の出方を待っているかのようだった。
情報ではここ数日前から4羽が飛び回って争うというので期待してきたのだが、2組のつがいは仲直りしたのか争いに疲れたのか、台風が来る事を予知していて無駄な体力を消耗せず採餌に集中しようとするのか・・・自然は本当に不思議だ。こちらは河原の石や砂と似たような迷彩のジャケットを着て河原の岩に紛れてしゃがんでいるので彼らからはあまり気にならないと思う。しかし見えていない訳は無いのでこちらもじーっと動かないで撮影に専念した。
結局、2組のつがいの接近撮影に成功!来年発行予定の続編写真集に掲載してもよいレベルの画像が撮れた。明日は終日雨模様なので宿で昨日と今日の画像整理を予定しよう。
昼から芦北に回り、田浦で日本野鳥の会熊本県支部設立当時からのメンバー大岩さんと一緒にヤマセミの珍しい生態撮影を続けておられる濱崎氏を訪問し、2時間ほどヤマセミの生態談義を行った。信じられないヤマセミの行動画像など素晴らしい生態記録を収録されていて目から鱗だった。無理を言って来年のヤマセミ写真集・続編に数カット掲載させて頂けることになった。今から編集が楽しみでしょうがない。この濱崎氏をご紹介いただいた大岩氏は野鳥の会関係の活動も超ベテランだが今は野鳥の動画を収録されている。お二人の御蔭で続編は相当中身の濃いモノになることが見えてきた、この場を借りて感謝したい。
Close-up more than yesterday, same place same time.
昨日と同じ時間に同じ場所のヤマセミ番(=つがい)
Another pair of Crested Kingfisher.
もう1組別の上流域のヤマセミ番(=つがい)
Same as above.
Crested kingfisher against Duck.
川のど真ん中で鴨とにらみ合うヤマセミ。