昨日の採餌場争い、獲物争いの現場から再び中継を続けます・・・的な今日のブログ。
実はカイツブリがチョロチョロしていたこの場所の水深は30㎝は無いと思われる。所によっては20㎝程か?相当に浅い状態だったことが後で判明する。
冬季、魚は深みにまとまってジーッとしていることが多く、なかなか動かない。餌も摂らないのではないだろうか?
一度だけ真冬なのに20㎝程の魚がウヨウヨいる場所を発見したことがあった。球磨川支流の渓流沿いの食事処だった。「きじや」と言って日本でただ一軒キジ料理専門のお店だ。この川沿いの館から下水が川に流れ出ているのだが、料理に使用した暖かい排水が細かい残飯と共に流れ出ているため小魚たちの格好の餌場に成っていたわけだ。網ですくえば2~30匹は獲れたのではないだろうか?毎朝野鳥が来るというのも、それが目当てだったような節がある。客はそう多くは無いので、排水と言っても綺麗な調理場のお湯などで環境破壊とか言うレベルには程遠いものだ。有機物なので即分解されてしまうに違いない。
何を言いたいのかというと、小魚は浅い砂底のような所で流れが遅い場合、川の水が太陽で熱せられ少し温度が上がる為、その附近だけで活性化するのだという。同時に人吉盆地の地底には温泉層があり地熱もあって川の水温は県内の他の河川より高い様なのだ。
それらを総合すると、ヤマセミとカイツブリが餌場にしていた浅瀬には結構多くの小魚が居たと思われる。いずれにせよ獲物と言っても10㎝に満たない小魚だろう。
今日のバトルは先に採餌したカイツブリが獲物を咥えて場所を空けたので、ヤマセミも横から掬うようなダイブで小魚をゲットできている。
右下のカイツブリは先に獲物をゲットしている。
ヤマセミの観察を続けていて、こんなに浅い所での採餌ダイブは初めて!
多分これで川底に接していると思われる。
小さな小さな魚をゲットして飛び去るヤマセミ。
ヤマセミが採餌に成功して去ったので、再び餌場に来たカイツブリ。