2021年6月7日月曜日

ブッポウソウのフライングキャッチ!  Flying catch of the dollarbird!

  このブログでは既に10回以上述べているが、球磨川洪水災害と新型コロナウイルスのお陰で昨年2020年3月以来人吉市界隈には行けていない。この先もしばらくは難しいだろう。

 ヤマセミの繁殖期も終わり、洪水の後の球磨川がその後どうなっているか、非常毎日に気になって仕方がない。

 自分の洪水体験(昭和40年前後に八代市内で球磨川・水無川決壊で二度床上浸水)からすると、いくらシステムや役場の避難手筈を整備しても、現場の住民たちが実際に自分たちで何処へどうやっていつ頃非難するかを、避難荷物を持って数度ほどやってみなければ実際役に立たない。

 国交省や気象庁の避難命令や避難指示などは役人・自治体の「言い訳、アリバイ」の為のモノだから、実際には何の役にもたちゃしない。大体暗い夜、停電のさなか、TVもラジオもそんな局部的な避難指示など伝達は不可能だし、豪雨・暴風の中で防災無線スピーカーの音声など聴き取れる訳がない。

 こんな避難指示など当てにせず、自分自身で早朝、昼、暗い夜の3回実際に自宅から避難所まで必要物を手に持って動いてみなければ何の意味もない。しかし、実際やるのは大変だ、忙しいだの色々言い訳を作って、それを実際に住民総出でやろうとしないのが地元自治会の幹事や役場の方々。

 真っ暗で、停電になった状態で、豪雨強風のさなか手探りで声を掛け合って実際のシミュレーションをやった者が現場では強い。昨年大災害を受けた球磨川流域では、人吉市中心に災害後今日にいたるまで一度でもそういうことをやっているだろうか?過去の幾度となくあった水害の後にそういうことをしてきただろうか?

 街の中心部の建築基準だの、規制だのを定める前に、どこそこに住んでいる人はいざ避難となった場合、何処へ逃げるか、誰がサポートするのか?実際にやってみる方が先だろう?

 市の避難指示ではどこそこのコミセンへ避難せよ!と出たのに、そのコミセンまでの道路が冠水して行けないなどと言う話はしょっちゅう聞く。

 今度の梅雨の大雨で昨年の7月4日の二の舞が起きたら、もう間違いなく行政の責任に成るだろう。地元メディアは鋭い目で注視しておかねばなるまい。メディアが提唱し行動を正さねばジャーナリズムとして存在価値はない。地元メディアは町内の回覧板ではないのだ。

「千年に一度」などと言う何の証拠データもない非論理的な掛け声ではなく、もう既に数年に一度は起きる集中豪雨対策にしなければならないはずだ。

 もう梅雨に入っているのだから今日明日、いつ昨年並みの大雨になってもおかしくはない状況だ。実際に実地避難訓練を是非行うように遠い東京から提言する、其れも3回、条件を変えて。

 それを裏付けるニュースが昨日の朝、NHKで流れた。よく災害を受けた自治体や気象担当が、言い訳の様に「100年に一度の豪雨」と言う表現で「不可抗力」を主張する。100年に一度の大雨だから「想定外」であって、仕方がなかろう?おいらにはどうしようもなかった、だから責任はない・・。と言いたいのだろう?

 1980年代終わり頃までと、2010年から2020年に至る10年間の雨量変化を見れば、「100年に一度」という概念を改めねばならない理由が判ろう?

 グラフで分かる通り、ここ数年の雨の降り方は過去のそれとはずいぶん違う。10年前に言っていた「100年に一度の大雨・雨量」は10年に一度、いや2~3年に一度に成りつつあるのだ。しかも「線状降水帯」という過去には無い物理的にレベルの違う豪雨形態で雨量が狭いエリアに集中するのだ。なおかつ支流が本流に合流出来ずにバックウォーター氾濫という新しい形の洪水も出現している。

 もう全てにおいての「想定値」を改めねばならない時期に来ていると言って良い。だからハザードマップの数値も洪水の頻度も計算し直す必要があろう。

 特に南九州(気象庁の区分けではなく)、鹿児島、宮崎、熊本、長崎エリアはこれらの変化が集中しやすいエリアだけに、相当な再認識が必要だと思うが如何だろう?

 話を変えて野鳥ブログの本筋へ・・・。

 そんな中、今日の野鳥ブログは「ブッポウソウの採餌・フライングキャッチ!」をご紹介。

 草原の野鳥、ノビタキのフライングキャッチを先日ご紹介したが、今回の野鳥生態は南洋の野鳥・夏鳥ブッポウソウの採餌の模様。

 この時期ブッポウソウは熊本県・宮崎県の県境から宮崎県側のエリアで営巣。繁殖を行う。宮崎県西米良エリアでは巣箱をかけて繁殖のサポートも行っていたが、最近は不明だ。

 昨年の大雨以降はさらに状況が判らない。今年も無事に繁殖が進むことを祈ろう。


やはり南洋の野鳥らしい独特のカラフル色彩だ。

繁殖期のブッポウソウは見ている方が顔を赤くするほど仲が良い!

この前5カットほど追いかけるシーンがあるが、離れすぎているのでカットした。狙った羽虫(と言っても結構大きい)は画面右上端に飛んでいる。





 これだけ注目に値する珍しい野鳥の採餌生態を撮れて嬉しかったのを覚えている。勿論三脚などは使わず、手持ちで追い写しているのでブレブレの画像にはご容赦願いたい。