2018年7月13日金曜日

人吉駅の真上にある鷺山(サギ山)は今年も超・混雑中! Heron's huge nest complex above Hitoyoshi station is crowded this year again.

 サギ山は熊本県内でもあちこちに存在するようだが、人吉駅の真上にある鷺山はちょっと常識外れだ。
 なんせ、JR人吉駅、くまがわ鉄道の人吉温泉駅が共有する広大な人吉駅の真上、村山台地の南側の斜面に幅100m以上に渡って広がっているのだから、全体を観るには球磨川の左岸に渡って観るか、近所の5階建て以上のビルから観なければ良く判らない。

 サギ山の調査などはやはり関東中心に偏った調査が多く、九州のサギ山に関する文献があまり無いので、人吉駅上のサギ山がどの程度のモノなのかここでは触れない。

 しかし、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギがその構成種である事が多い日本において、ササゴイの数が多い人吉のサギ山は少々国内の他のそれとは異なっているかもしれない。

 水辺に多いダイサギ、コサギに比べ、乾田や畑に多いチュウサギがサギ山では共存しているのも面白い。

 人吉市の場合は駅上から街の上空を飛んで球磨川方面へ出るので、サギの飛翔に限って言えば人吉市は全国的に観ても最も多い都市に成るかもしれない。特に朝夕は飛び交うサギで上空は混雑する。
まさに駅の上のサギ山。もっと注目されても良いと思う。

陽が陰る頃、大挙遠征組が戻って来る。



此処のコロニーはササゴイが多いのが特徴。

アマサギに交じってチュウサギらしき姿も・・・。



人吉駅前の道をまっすぐ南へ進み2ブロック目の右側に野鳥の写真や人吉市の歴史写真を展示している「じゅじゅハウス」がある。高松淳二さんが主宰している人吉市の情報発信スペースだ。

此処では古江さんが撮影されたヤマセミの生態写真が絵葉書になって販売されている。大物を咥えて困っているヤマセミの画像など、他の野鳥写真とは少し違う非常に貴重なものばかり。人吉へヤマセミに出遭いに来られた方々は是非立ち寄ると良い、各時期ごとの人吉近郊におけるヤマセミ情報などを聴けるかもしれない。