2016年9月25日日曜日

団塊世代の上野の国立科学博物館の「シーボルト」展見聞録! I think Philipp Franz Balthasar von Siebold is hero for us.

 今から150年ほど前、幕末にドイツからやって来たシーボルト。日本という国に誰よりも興味を惹かれ、日本産のあらゆる参考資料(地図・文献・絵画・彫刻・工芸品・動植物など)を2度に亘って持ち帰り、ヨーロッパに対して日本の素晴らしき事、凄い事、恐るべきことを伝えた。

 それらの一部が今日本へ里帰りし、東京江戸博物館(美術工芸品+地図・文献)と上野の国立科学博物館(動植物・見本など)で展示されている。江戸博物館でやっている「よみがえれ!シーボルトの日本博物館展は今後11月上旬まで、その後長崎会場~大阪会場と1年掛けて巡回するようだ。

 勿論、地図・文献や美術・工芸品も凄いが、野鳥や四足動物、オオサンショウウオやトキの剥製なども非常に興味を覚えた。
 特にオオルリのオスとメスを別の種類と思いこんで別々の学名を付けたとか、ミゾゴイにゴイサギの学名を付けたり、コマドリとアカヒゲの標本と学名を間違えて付けてしまったりとか、我々が種類や名前を間違えるのと似た様な事を偉大な学者さんがしている事を知って、ちょっと気が楽になったりもした。

 人の間違いを見つけると、鬼の首を取ったかのように指摘・非難する御仁も、是非このシーボルト展を観て欲しいと思った。もし東京に来られることが有ればの話だが・・・。
 
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展  http://siebold-150.jp/

国立科学博物館シーボルト http://www.kahaku.go.jp/event/2016/09Siebold/

東京江戸博物館の方はまた別の機会にご紹介!

国立科学博物館は65歳以上は無料!

入り口には色々な剥製が在るが、やはりヒグマより小さいとはいえ、ツキノワグマは大きい動物だ。これに奥日光や尾瀬で出くわした時を思い出してしまった。

オオサンショウウオが猿よりデカいとは!此処は生きたまま持ち帰ったコーナー。オオサンショウウオはドイツで50年も生きたという。

トキやウズラの剥製まで船で持ち帰っていた様だ。

我が家の横にも来るアオゲラもちゃんといた。

アカヒゲとコマドリを間違えて・・・と説明が出ていた。

オオルリのオスとメスが別の種と思い込んで学名を別々に付けたと・・・。

オニヤンマの学名にはシーボルトの名前が・・・。

シーボルトはアジサイやユリを各種持ち帰り、ヨーロッパのガーデニングを大きく変えたと説明が在った。とにかく紫陽花の花はヨーロッパで大人気だそうだ。