さらには台風の成れの果てではあるが、空気の渦が北の冷たい空気を巻き込んで寒冷前線・温暖前線が出来る瞬間、さらには偏西風で日本の北側に回りこんで、さらに発達をする事により日本列島に大きな影響を与える様子を経験できている。滅多に無い事だろう。
明日から奥日光戦場ヶ原を中心に行われる環境観察サミットに参加し、野鳥ジャンルの生態観察の部分を担当するが1日違いの爆弾低気圧通過で、何がどういつもと違うか観てこようと思う。
ニュースで「季節はずれの雪」などと報道されるのがこの時期の爆弾低気圧だろうが、今回戦場ヶ原ではどうだったろう?三本松茶屋の現在のデータでは気温は15℃あり晴れている。
戦場ヶ原は実は木道が完備されている日本でも有数の大きな湿原なのだが「戦場ヶ原自然研究路」と言う正式な名前が存在する。実は観光地と言うよりは年間クマの目撃情報も多い学術的な場所なのだ。似たような木道の完備した湿原に歌にも歌われている「尾瀬」が在る。
戦場ヶ原もそうだが、トイレが無い。赤沼から湯滝まで普通に歩いて60分ほどの距離、風景を観たり野鳥を撮影しながら行けば有に2~3時間掛かる距離にトイレは無いのだ。尾瀬の方がまだトイレの数は多い(尾瀬は有料)。
しかも宿は山岳地域の山小屋と同じで相部屋が当たり前、自分用に一部屋なきゃ嫌だなどという我侭な都会人には死ぬまで行けない場所だろう。しかも自分の荷物は背負って行かねばならない。急激な階段部等もあり都会で慣れたコロコロなどキャスター付のケース等では絶対に行けない。
さて、今日のヤマセミこの1枚!はヤマセミのつがいの続き。
これも昨日に続いて川辺川での1シーン。メスが採餌して餌を咥えた所にオスの川辺川太郎が飛んで来たシーン。前にも記載したが、繁殖期の求愛給餌以外にも時折ヤマセミはつがいの結束を確かめるようなオスからメスへのプレゼントを行うことがある。このYAMASEMI WEBの頭の部分の動画をご覧頂くとその様子が良く判るだろう。これは繁殖期の前、その年生まれた幼鳥が伴侶を決定付けるカップリングの際の行動と思われている。しかし今日のこの画像は逆でメスが採餌した所にオスが飛んで来ている。