2015年7月15日水曜日

霧が峰八島湿原付近の野鳥レポート。 This is wild-birds report from Kirigamine-highland of Nagano Pref.

 日の出の時刻、霧が峰に上る太陽と周りの景色の撮影をほんの30分で終了した後、山小屋に戻り朝食タイム。標高1600mの山小屋の窓の外には手作りの巣箱が沢山並んでいる。中には巣穴が8個並んだアパートのような巣箱もある。一度に3~4個が使われたりするそうだ。巣箱は皆底がちょうつがいで開く様になっており、使用後は中味を捨てて燃やすとの事。そうして何度も使用に耐えているらしい。基本的に野鳥の一部の種は民家の傍を好んで営巣するとの事。 人里離れた標高1600mを超えた高原でこういう状況を知るとは思わなかった。

 食事後、再度それぞれが撮影に出発。野草や景色を中心に撮影するメンバーは八島湿原を一周した後、車山へ登って別の小さな霧が峰に点在する湿原も巡るようだ。野鳥を追いかけるのは我一人なので、朝食後現地解散。一人で思うがまま自由に野鳥探索三昧。

 野鳥を自分が主導で撮影する際は基本的に一人が一番落ち着くし、注意力がすべて野鳥に集中するので良い成果を挙げられている。勿論その土地のベテラン先輩の案内でその時期にしか通過しない珍しい野鳥や、定番的撮影ポイントを紹介・ガイド頂く時は全然別の話だ。

 今の時期はノビタキ、ホオアカ、アオジの類がとにかく多い。繁殖期の前なのか後なのか2羽のつがいで行動している場面に良く出くわした。しかし幼鳥も多い。こういった高原での繁殖期は標高の低い所より遅いのだろうか?

八島湿原の周回木道の南側は斜面に切られて居る為反時計回りに回ると右手が丘になる。

一方で左側は湿原に向かって見下ろす感じになる、いずれもこの時期はノビタキが濃い。

殆どがつがいで行動している。非常に仲睦まじい。

シダの群生地にノビタキのオスを発見。動かないので少し周囲を見渡すと・・・

右手にメスが居た。これもつがいで行動中・・・かアプローチ中なのか?

と、思った途端バサバサと大きな音と共に鹿が2頭飛び出して行った。朝一番だとこういうことが良くある。奥日光ではこういう状況で熊に遭遇したことが在った。基本的には霧が峰は人が多いので熊は出ないと言われているが、乗鞍岳のバスの発着所に熊が出現したケースもある。

ご存知の通りノビタキ夏羽の場合眼の位置が判別しにくく撮影者泣かせだ。眼の反射だけが頼り。

まだ夏羽に替わりきって居ないオスか。

もう完全に真っ黒の顔立ち!

シジュウカラもつがい、もしくは親子で行動中だった。