2015年7月27日月曜日

ヤマセミ百景 球磨川本流編 その3. Crested kingfisher at Kuma-river. Part 3.

 球磨川本流では夏の早朝でも朝霧が掛かる事がある。晩秋からはまず毎日のように掛かるのだが、真夏は前日雨が降った場合など湿度が高かったりすると掛かるようだ。そういった環境下でもヤマセミの活動は朝早くから始まっている。濃い霧の中果たしてモノが見えるのだろうか観察すると、まるで普段と変らない行動をしているようだ。

 画像処理で見える霧の中のヤマセミも実際は殆ど見えないのだ。繁殖期が終わった時期、梅雨明けの時期、つがいは子育ての後期で親子で飛んだりつがいで飛んだり複数で飛翔する機会が多い時期となる。二羽で飛んでても必ずしもつがいという訳ではない。母娘だったり父息子だったりする。
実際、生の状況ではここまで岩やヤマセミは見えない。白い霧の中。

視難いので飛んだ直後にシャッターを切れなかった。

霧が晴れると複数で飛ぶ姿が見えてくる。これは親子と思われる。

これも親子の飛行訓練か。

その習性から水面ギリギリを飛ぶ親子

こちらはつがい。早朝は採餌時間帯であることは他の野鳥と同じだ。

初夏は解禁になった鮎釣り太公望たちの間をぬうように飛ぶ。

この時期の撮影はサバイバルだ。炎天下の湿地の川原にはマムシ、マダニ、スズメバチなど危険が一杯。それ相応の準備・対策が必須だ。時には迷彩テントを張る事もある。水分は欠かせない。(人吉の辻先生撮影)