2014年7月1日火曜日

キアシシギを間近で観察!海から50km球磨川本流。 Grey-tailed Tattler at Kumagawa river 50km far away from sea shore.

 この5月半ば、八代市ハーモニーホールで、オーストラリアから来られたキアシシギ研究家のアラン・スチュアートさんの話を聴いた件を5月11日のこのブログに掲載した。旅鳥としてごく短い期間日本に滞在し北上するという話を伺ったが、その後2週間、ほぼ毎日球磨川本流で視認できていた。ヤマセミと異なって其処が生活基盤になっているのか否か判らないし、2~3日ごとに個体が入れ替わっているのかも知れないため詳しい観察とはならなかった。

 毎日確認できていたのは3羽なので、ひょっとするとずっと居付く個体なのかもしれない。アラン氏に言わせると、このような山奥がキアシシギの渡りのコースになっている事実は非常に興味深いと言っていた。翌日八代駅前お馴染みのミック珈琲店で髙野先生交えてキアシシギの飛来データを紹介。このデータは人吉市球磨川左岸で長年定点観察・観測・撮影をされている古江さんの提供で、アラン氏は非常に貴重だと目を丸くされていた。

 私の様ないい加減なものには間違っても出来ない観察記録だ。今日のキアシシギの画像はその古江さん宅の目の前の球磨川本流で撮影したもの。岩の上に座り込んでいる野鳥が居たので何だろうと20m程までゆっくり近づいて行ったのだが、逃げもせず落ち着いていた。ほぼ10分間ほどこちらも河原に腰を降ろし観察を続けたが、そのうち下流の方でキアシシギ独特の声が聴こえたのに呼応していきなり飛んで行った。遠くだったがやはり3羽で行動していた。ひょっとして人吉で繁殖していたら面白いが・・・違うだろうと思う。

最初は何が座っているのか判らなかった。

20mも無い距離だが、こちらが迷彩上下服で背景も土手の緑地帯なので、刺激が少なかったのかもしれない。時々目が在ったが別にどうってことは無かった。

10分ほどして立ち上がってキョロキョロ。

その後仲間の声に呼応して一鳴き。

鳴きながら手前を通り過ぎてくれた。



キアシシギは危機が迫っていない時の普通の飛び立ちはけっこう巡行速度に達するまでに時間が掛かるようだ。イソシギやクサシギに比べて大きいからだろうか?