GO TOキャンペーンの第1弾として既に始まっている「GO TOトラベル」キャンペーン。実際はどうなのだろうと自分で色々申し込み寸前までネット上でやってみた。実際申し込まずにあーだ、こーだ言う人が多いので、少なくとも「確定・申し込み」のキーを押す寸前まで自分でやってみたのだ。JTBの会員に成ってみたり、最低限の資格確保(これで個人情報がダダ洩れに成るのは覚悟して・・。)をして実験してみた。
このGO TOキャンペーン!当初は東京在住者は省くだの、予算が底を付いたら割引率が極端に減るだの、変更、キャンセルの場合の措置があまりに消費者をバカにしているだの、メディア情報を視る限り、あまり良い印象は無いままスタートしたように思う。
Yahooの意識調査アンケート(Yahooニュース・みんなの意見)でも133,465人中112,542名(84.3%)が使うつもりないと答えていた。(=7月22日~8月1日実施)
そこで、自分で申し込んでみて、キャンペーンを利用するのと利用しないのではどれくらい「損・得」が発生するのだろう・・・とメリット&デメリットを調べてみた。
近々用事で東北へ行く予定があったので、新幹線で往復、現地1泊で通常通りの方法でネットから申し込んでみたら10,680円✕2=21,360円(新幹線往復指定席)+6,182円(中堅ホテル朝食付き1人部屋)の計27,542円という基本を例にやってみた。これを「新幹線+宿1泊」を幾つかの旅行代理店のパックで申し込んでみると25,000円付近に集中する。約2,500円ほどの割引となり、歌い文句の「35%安くなるクーポン」とはいささか違う結果となった。
一方で、新幹線と宿を別々に申し込むと、JR新幹線は今回の「GO TOトラベル」キャンペーンの恩恵は一切なく全然割り引かれないのでそのまま。一方で宿は「GO TOトラベル」キャンペーンの対象だったのでクーポンが使えて2,730円ほど安くなった。
これって総合して考えてみると、このケースでは旅行代理店を通じて交通機関+宿パックで申し込むより単体でキャンペーンを使って申し込んだ方が実質安いって事になった。
2,500円のパック使用・割引で、列車の変更や経路=ルート変更がまるで出来ないようなデメリットより、利用しないで2,500円高くても自由に切符を買えて、気分が変わった時点でルートを変更し動ける旅の方がはるかに気が休まるし、旅・本来の束縛から逃れた気ままな時間を楽しめそうだ。
今回は自分で色々やってみて、宿だけキャンペーン使用で3,000円程度安くなり、ノーマルで新幹線を利用する為、移動時間や列車は好きに現場で決められるという一番良い結果が得られた。やはり色々自分で実際にやってみてリサーチしなければ駄目なようだが、果たしてパソコンやスマホを自在に扱えない高齢者はどうなるのだろう?コロナ菌が浮遊している都会の旅行代理店に列を作って待つのだろうか?
‥と言う事で、改めて自分の出張旅程2泊を自実際申し込んだが、まともな夕食二回分が浮いたという程度の結果だった。
要は、このキャンペーンの実態はコロナウイルス禍で商売あがったりの旅行代理店の支援が主目的であり、一般消費者(=旅行者)へのサービスの為のモノではないような感じだった。旅行者を増やそうという目論見が何処まで達成できるか、コロナ禍が収まる気配のない中、やはり時期尚早のような気もする。
安くなるからと、「お得!」だからと思いこませて、旅行者を増やそうとした国の政策は何処までうまく行っているのか?キャンペーンの初期には既に1000万人以上が利用して旅行に行った・・・というような報道もあったが、完全に眉唾もののような気がした。
実際、都心へ出るたび東京駅の中央コンコースや新宿駅を通る際、肌で感ずる観光客の数は決して多くない。国内航空の発着便数は未だに20%を下回っているので、数千万人がキャンペーンで移動したという政府のコメントは嘘だろうと思う。通勤客までカウントしないとそんな数字は出てこないと思うが・・。
筆者は、ただ「安くなるから、今行かなければ損!」だとばかりにキャンペーン利用で旅行に出かける人々を横目で見ながら、何だか1970年代にバーゲンセールが世の中に蔓延したころ「安いから、お得だから・。」と殺到して列まで作った消費者群を想い出してしまった。
ヨーロッパ中心にコロナ禍パンデミックの二次ピークが来て、一次ピークを越えて最大の感染者数を出し始めている。我が国も海外からの渡航者の緩和策に舵を切り始めているが、何ともタイミングの悪い政策を繰り返している。この先どうなるか非常に不安だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/775e51063287e4e1482d4a96c0d7d77cedf6a00e
状況的にはこの冬は、昨冬のパンデミック以上の猛烈な蔓延が有り得るとの専門家の展望が出始めている。ワクチンや治療薬も一進一退で、このままの拙速なワクチン製造・試験投与では、あのスペイン風邪の時の様に治療薬と称した薬の副作用死亡者の方が感染死亡者より多くなる可能性すらあるようだ。こんな状態では東京オリンピックの開催が難しくなってきたようだ。開催の可能性は10%を切ったような感がする。
最後におまけ。10月4日の筆者のこのブログで、同じ団塊世代、誕生日が2日しか違わない菅総理の話を投稿したが・・・。
https://www.blogger.com/u/1/blog/post/edit/1110452533680596778/8562093428166531902
そうしたら、今日ほとんど同じような考え方をされた方の記事が目についたので、此処でご紹介してみたい。世の中には似た様な見方をされる人が居るものだと思った。ご参考!
https://news.yahoo.co.jp/articles/03bda0feeb612e1aa1bdb3df9fbdd15e5ef4b95e?page=1