しかし、いずれも樹の茂みに逃げ込まれ、目的は果たせなかった。
ホバリングして地上の餌物めがけて急降下する姿は幾度も観察・撮影しているが、空中で小鳥系を追い廻している現場には初めて遭遇した。
この後、狩りに失敗したチョウゲンボウはしばらく休むのだが、其処をカケスにちょっかい出され、切れて追いかけ回すシーンも目撃・撮影できたのだった。
昨日の段階で梢に一旦留まったチョウゲンボウ!
間発を入れず急降下!あのドイツの急降下爆撃機ユンカースのプラモデルを想い出した。
狙いはワッ!と散った小鳥の群れだろうと予測した。
散りじりになった小鳥群れ、たぶんアトリだと思われるが、急ターンしてチョウゲンボウがこちらへ向かって来た。
顔の向きを観る限り一定方向を見定めている。
この姿勢のまましばらく滑空した。
再び羽ばたき始めた時はこちらへ向かっていた。
再びピャッピャツと鳴きながら旋回を続けた。
猛禽類とはいえ可愛い顔をしているチョウゲンボウだ。