球磨川に面した人吉市でも、10年以上定点観察をされている古江さんの話では、ハクセキレイは冬の訪れを告げる野鳥だそうだ。
私事だが、3年前の11月⒛日、人吉の温泉町の球磨川沿いの土手で車に乗ったままヤマセミを観察していた所、一羽のハクセキレイが車のフロントガラスをコツコツとくちばしで叩くのだった。
5分近く、突つくので球磨川側の窓だけ空いていたのを反対側の窓も開けた途端、そのハクセキレイが陸側の窓から入って来て、車内ダッシュボードの上を二往復し球磨川側の窓から出て行った。
愛犬が乗り移ってお別れに来たのだと思っている。科学では説明も証明も出来ない摩訶不思議な事が起きるのだ。
それから10分ほどして携帯にショートメールが入り、18年以上生き最近は寝たきり状態だった我が家の愛犬(芝犬)が死んだという連絡だった。東京を出る時に覚悟はしていたが、さすがにショックでその日は何も手に付かなかったが、不思議な体験だった。知らせてくれたのがハクセキレイで良かった。これがヤマセミだったら気を失っていただろう。
高速で水面を飛ぶハクセキレイはある種、ヤマセミより難しいかもしれない。
ハクセキレイでも九州エリアには春先このタイワンハクセキレイが飛来する事がある。喉の黒い前掛け部分が嘴基部まで伸びているのが特徴だとか。
残念ながら、これは長崎県での撮影。