2017年6月14日水曜日

初夏の田んぼでアマサギと準絶滅種チュウサギ。This is Cattle egret and an associate extinct species Intermediate Egret in a rice field of the early summer.

 普通一般的にシラサギと呼ばれる白いサギには大体4種類が該当すると思う。ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギがそれ。英名は全てEgretが付いた名前で表されている
 これは、白鳥がオオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウを総称して一般的に白鳥と呼ばれているのに似ている。

 熊本県人吉市のJR人吉駅の北側真上の村山台地南縁の樹木体は近隣でも有数なサギ山になっている。非常に大きなコロニーを形成していて野鳥愛好家にとっては観察しやすい特異スポットに成っている。

 5~6年前から人吉市を訪れる都度、春先から秋まで観察をしているが、此処で観られるサギの種類は他のエリアの鷺山と異なって非常に多くの種類が確認されている。ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギ、ササゴイ(※居ない年もある)などがコロニーに出入りしている。

 特にササゴイは鷺山に居ない単独行動が多いと思っていたが人吉の鷺山には時折姿が見える。球磨川本流ではササゴイは他のエリアに比べて多く観察されているので珍しいケースかも知れない。

 今日ご紹介するアマサギ・チュウサギは初夏の田植えの準備をする人吉市郊外での観察撮影画像。
 アマサギは田を耕す耕運機の後をくっついて回り、ほのぼのとした情景を醸し出していた。一方で水を張った田には絶対に入らないで休耕田、もしくはまだ耕す前の乾燥した田でポツンと一羽で採餌中のシラサギが居たので撮影したが、どうやらこれがチュウサギの様だった。

 チュウサギとダイサギの判別が難しいとの事だが、関東在住で今までチュウサギにお目に掛かっていない筆者にとっては初見のチュウサギかも知れない。

 しかし、餌が多いのか生息環境が適して居るのか、人吉盆地は大型の野鳥、サギ系が非常に多いエリアだ。
婚姻色の濃いアマサギ、白い方は幼鳥なのか?メスなのか?不明。
耕運機の後に付いてとうとう田を一周した。

余程効率が良いのだろうか?耕した後をモクモクと追うアマサギ。

さっそくカエルをゲット!

仲間が数羽直ぐに寄って来たが、あっという間に逃げおおせた。

遠くの草地からアマサギ達を眺めるシラサギ一羽。

どうやら水にあまり入らないチュウサギの様だ。

耕す前の乾田エリアだけを移動していた。

拡大すると口角の端が眼の下までなのでチュウサギに違いない。水田に入らないのも日本三大鳥類図鑑の通りだった。

大型の野鳥ばかり見ていたら、クサシギが独特の鳴き声で目の前を横切って行った。

遠くにはキジも姿を現し盛んに縄張り主張をしていた。人吉盆地の初夏風景。