2017年6月4日日曜日

団塊世代が思うSNSの気に成る嫌な一面。 Baby boomer think about unpleasant part of SNS.

 10年一昔とはよく言ったものだが、つい10年前まではいわゆるSNSというメディア?はこの世に存在しなかった。2004年開始のFacebookも日本国内での普及は暫らく遅れて上陸、その後は欧米並みのようだ。今やスマホの普及に相まってSNS中心の情報拡散は、今までの4大媒体と言われるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌を完全に凌駕する状況になっている。ラジオ・雑誌の衰退は目を覆うばかりだし、テレビは観れば観る程おバカに成ると言われ久しい。最後に残るのは新聞のみか?
最近のメディア信頼度グラフ、一見ネット経由はまだ低い様だ。ある意味、日本人はネット経由の情報の危うさ判っているのかもしれない。

 Facebookを始めて4年が経った。行方知れずの過去の同僚と再会できるなど多くのメリットを感ずる。一方で、筆者の個人的なFB友達に「友達の友達はもちろん私の友達よ!」とばかりに、一言も了解を得ずに無断で友達申請をしてしまいFB友達から「この人一体どんな人?」と、迷惑をかけるなど、失礼な対応を平気で行う者が出て来て驚かされたりする。

 SNSの普及・発達により、その情報量、拡散・伝達スピードは秒単位になり人間の判断能力を超える領域に入りつつある。一方で情報の真偽確認・裏取りをする事なく二次拡散・三次拡散となるため、正しい情報も間違った情報・ウソ情報も同時にしかも無限に伝わってしまう状況を生み出してしまった。

 基本的に人間は利口な生き物だが、同時に非常におバカな生き物でも在る。それに輪をかけて「ウワサ好き」の性格がこのSNSの普及に関して火に油~状態を生み出していると思う。

 実は、そう言いつつもこのブログもそういうSNSのおかげでアクセス数を順調に伸ばさせて頂いているのであまり悪くは言えないのだが・・・。2013年5月半ばから始めたこのブログもちょうど4年が過ぎ、累積アクセス・ページビューも今週中には30万回になろうとしている。
本来はヤマセミ中心の野鳥ブログ(だから海外からのアクセスが多いのだと思う)だが、そうでない内容(団塊世代のうんぬん)の日のアクセスが時には野鳥のネタ日より多いのは、嬉しい反面ちょっとビミョー。

徐々に右肩上がりでアクセスが伸びているのもTwitterとFacebookといったSNS告知のお陰だろう。このアドバイスは筆者のパソコン師匠・染谷師(決してイスラム教祖ではない)の的確な指導によるもの。

最近は毎日の平均が300~350回となっている。

先月の集計では海外からのアクセスが全体の41%を占めている。

 全期間平均は200ページ/日、此処1年は平均300ページ/日以上に成っている。筆者自身これらSNSと一緒に生きている・・・と言うより、SNSのど真ん中で恩恵を受けながら生活している当事者なのだ。

 しかしそれだけどっぷり当事者ではあるが、最近の日本人の「物言い」が気になってしょうがない。これは筆者だけの考え方かも知れないので、勿論そうは思わないという考えも有って良いと思う、決して否定はしない。

 昨年の熊本地震で一部タレントの善意の行為を一方的に「売名行為だ、ええかっこしい」となじり叩いたSNS情報発信者がこの典型だろうか。他人を根拠なく無責任に非難しても咎められない風潮は今後も広がるのだろうか?

 実はこれらSNSの影響だろうか、最近新聞の論調・記事までもが「あまりに無責任で裏取りをしない」状況に陥っていると思うのだ。それと、批評する資質・資格もないのにやたらと「世間では言っている」と具体的な根拠を示さず、批判だけをする風潮が強くなっていると思うのだ。 

 同時に「批判と非難」「批評と好き嫌い主張」がごちゃごちゃの様な気がしてしょうがない。自分の氏素性が判らない事を良い事に好き勝手に気に入らない事、現象、投稿を叩く・・・。これがSNSを筆頭に最近のメディアに余りに多いと思うのだ。

 昔から良くあるが「今日の出来はイマイチねぇ」等と音楽会や展覧会会場から出てくる通ぶった訳知り顔の来場者。そういうお前は楽器の一つも弾けるのか?お前は水彩画もしくは漫画でも描けるのか?と言いたくなることが幾度有ったろう。
 
 テレビの報道ワイドショーで構成作家がキャスティングしたお笑いタレントや映画監督が政治家や官僚の事を好き勝手になじったり、批判したり、叩いたりするのも、今や当たり前の風潮になっているが、いつの間にか日本人はこれに慣れてしまっている。こんな変な風潮は海外ではまず無いスタイルだ。

 実はこのスタイル・風潮が学校での「いじめ」の原点になっている様な気がして仕方がない。やたら一方的に複数で「叩く、ののしる、吊し上げる」シャレでウケを狙った「笑い場」がいつの間にか「マジの場」に成る。
 一度、そういうお笑いタレントの演技を政治家や官僚や有識者の目の前でやらせて徹底的に批評・非難させてみたらどうだろう?

 以前オリンピック報道の際にも、自分で出来もしない種目のアスリートを素人が批評するなとこのブログ上で述べて、多くのアクセス・賛同を頂いた事が在る。テニス上がりの松岡修造が何で水泳や陸上競技のコメンテーターになったり解説をするのだ?スキージャンプの葛西選手がウインブルドン・テニスの解説をしたら松岡修造は怒るだろう?
 それをオカシイと思わない日本人、テレビ局のプロデューサー・ディレクター、それにスポンサー。やはり何処かおかしいと思う。

 航空機事故の場合、必ず飛行時間数万時間というベテランパイロットや航空機専門家がゲストで出て来てコメント解説を行う。
 車に関してもそうだ、最近インディ500で初めて日本人佐藤選手が優勝した、その際レースドライバーでもないアメリカのメディア記者が「日本人になど優勝されてムカついた」とコメントし即解雇された。
 ゆるい日本ではまず解雇になどならないだろう。特殊技能保有者(芸術家・レーサー・アスリートなど)に対する尊敬・リスペクト精神に置いて日本は未だ未開発国なのだ。

 航空機パイロット、自動車ドライバーのやる事を航空機の操縦・自動車の運転を出来もしない者が、ああだこうだ素人見解で非難するのは、実際を知らないが故の「無知」が原因だ。スマップの木村拓哉が自衛隊の戦闘機に同乗して言った一言「聞くのと体験するのとこんなに違うとは・・。」が全てだろう。

 次回は更に具体的な「野鳥保護」に関しての地方メディアの実例を挙げてコメントしてみたい。