2017年3月6日月曜日

高円宮久子妃殿下写真展「鳥たちの煌きⅢ」を拝見した! I saw Takamadonomiya Hisako Your Highness photographic exhibition "glare III of birds"!

 「野鳥写真集:寄り鳥見鳥」というお洒落な写真集を出版されている高円宮久子妃殿下の恒例写真展が今日まで横浜の三渓園で開かれていた。最終日の今日は天候の崩れに追われるように大きな荷物を駅に預け移動し、横浜三渓園正門にたどり着いた。

 久しぶりに降りたJR根岸線・根岸駅から歩いて約30分3.5km。未だ雨は落ちてこなかったが、帰る時にはポツリポツリ。しかし根岸駅まで何とか持ちこたえてくれた。15年程前まで葉山森戸海岸でのウインドサーフィンの帰りに屛風ヶ浦のガードをくぐって本牧通りのデニーズやハングリータイガーに良く立ち寄ったのを想い出しながら変わらぬ佇まいの三渓園に入った。大学1年の1969年頃一度か二度来ただけの場所なのでかれこれ50年弱振りの訪問!時の流れを感じてしまう。

 三渓園への入場料500円を払えば、会場の鶴翔閣は無料。古の生糸商人・原三渓によって明治39年に開園され、業界人文化人達が集った鶴翔閣が展示会場。額やガラスに隔たられた展示ではなく、一枚の垂れ下がった大きな紙にプリントされた展示だったのである程度見易かった。

 よくある、珍鳥、迷鳥ばかり誇らしげに展示する野鳥写真展ではなく、品の良い女流写真家としての高円宮久子妃殿下らしい幅の広い作品が多く、勉強にもなったし、大変楽しめた。

 2006年熊本市で開催された「世界女性スポーツ会議くまもと」では筆者も広告代理店から派遣されプロデュースの一端をお手伝いさせて頂いたが、開会式での基調講演(英語)をされた高円宮久子妃殿下の発音が素晴らしいと主催団体のアニタ・ブライト、スー・ニールが驚嘆していたのを想い出す。

 作品にはスズメや鳩、カラスこそいないが、鵜やメジロなど身近な野鳥も多く万人への気遣いも感じられた。横浜市内での撮影作品もあり開催地への心配りなども素晴らしいと思う。

 営巣中の巣穴へ餌を咥えてまさに入らんとする瞬間のヤマセミ画像や、オオタカの営巣・育雛中の観察画像も展示されている。各写真の説明用小型パンフにも画像と説明が載っている。非常に丁寧な写真展だと拝見した。

 やみくもに営巣中の野鳥写真は撮影するな、ネットやブログ、写真展などで多くの一般に公表するな、と声高に叫ぶ視野の狭い一部の野鳥団体関係者(日本野鳥の会本部職員、県支部のほんの数人など)は少し時世の一般常識を学ばれては如何だろう?
 実際、その手の非難や個人攻撃は、自分がそういう撮影チャンスに恵まれないための、ヤッカミや妬みの裏返しが殆どだとは想像できているが・・・。

 どう考えても宮務官が付く皇族様が勝手に御一人で野鳥の居そうな場所を探し回り、営巣中のヤマセミや育雛中のオオタカの巣で撮影など出来る訳もない。勿論ベテランの鳥類学者・研究者・情報提供撮影者のアドバイス・指導などを御受けに成りながら、マナーや常識(その場の状況でこの常識は異なるのだ)を遵守され撮影されているに決まっている。
 そうして撮影された画像の中に、野鳥の生態を紹介する営巣中の写真があるのはごくごく自然な事だろうと思う。そういう意味では今回の写真展は非常に有意義で素晴らしいものだったと思う。
A4サイズのパンフレット裏(左)表(右)
 
三渓園正門住宅街にありアクセスがチト難しい。

鶴翔閣入り口の写真展表示。

見事な生け花とタイトル、素晴らしいの一言。

鶴翔閣の特徴を生かした品の良い写真展だった。

明治時代の日本建築の素晴らしさと展示の調和は素晴らしかった。

庭にもパネルで写真展示、この後雨に成ったと思うが・・・。

写真展から出て池のほとりで目の前に舞い降りたヒヨドリ距離2m!コンデジで三重塔と池を背景にパチリ!良い記念に成った。

※展示物に近寄っての写真撮影は禁止だった。しかしヤマセミの営巣給餌シーンやオオタカの営巣・育雛の画像も収録したが、ブログ上では公開しない。当ブログの証明用に記録してある。