2016年2月10日水曜日

ヤマセミ生態シリーズ #04.「ヤマセミがカワセミを追い回したその後!」Ecology report of the Crested kingfisher #4.

 今から約2年半も前の2013年8月頃、このブログ上で「The Crested Kingfisher chases the back of the Common Kingfisher. ヤマセミがカワセミを追い掛け回した!」を掲載した事を覚えているだろうか?アクセス数が非常に多かったので、わりに皆さんに興味を持って頂けたのだと認識している。

 その際、ヤマセミは、決してカワセミを威嚇したり脅して、どうにかしようとしたのではない旨説明したと記憶しているが、今回ヤマセミの生態を論文・レポートにまとめ、提出する際、ヤマセミと他の野鳥との関係を生態的に説明する部分でこのカワセミ追廻を再び精査する事になった。したがって、カワセミを追い回したヤマセミが別に他意は無かった事を証明する画像を観易く処理し、当時のパソコン技術では視難かった「その後」を今日のブログでご紹介する次第。

 パソコンの大型液晶画面の解像度、画像処理ソフトの進歩、色々な要素が進化することにより、撮影時には再現し難かった決定的瞬間が時の流れと共に可視化出来る様になった事は大変嬉しい。

 したがって、今回ご紹介の部分もヤマセミ生態レポートに掲載出来る事になった。


勿論、撮影中にはヤマセミの前を行くカワセミの姿などまったく判らなかった。

手持ちでAPS-C基準のカメラで撮影していた時代なので、画像はこれが限界。特に5月とはいえ強烈な逆光の中、北崖の根元を行く2羽だもの、なかなか撮影自体は難しかった。

ヤマセミとカワセミの距離が徐々に詰まって来ているのにお気付きだろうか?

球磨川の流れに翼端が隠れるほど流れの激しい場所だった。

手前にターンするカワセミを呼吸を合わせたように追うヤマセミ。トムクルーズ主演の往年のヒット映画「トップ・ガン」さながらのチェイスだ。前回のブログ紹介はここまでだった。

その先の画像が何とか視られるようになったので御紹介。連写しながら逆光の日陰から急に直射日光の部分に出て来た為完全に露出オーバーになってしまったのだが、何とか視られる様に・・・。既にヤマセミはカワセミを追い越しているのが見て取れる。カワセミは余程良く見ないと判らないかもしれない。

カワセミは身の危険は無かったとホッと安心して速度を落としたのか、この画面では右端の方になってしまっている。


もうこの段階では画面を大きくしないとカワセミも入らなくなっている。カワセミはやはり右の端。