2016年2月25日木曜日

球磨川河口部でミヤコドリ観察。 It is oyster catcher observation at the Kuma river mouth-of-a-river part.

 ヤマセミの繁殖期生態を観察に8日間人吉に滞在。人吉には珍しい越冬中の珍客数種なども毎日観察撮影出来て、非常に中味の濃い観察行だった。ヤマセミ自体は既に繁殖期の動きを見せており今回観察できた4家族はどのつがいも交尾を始めているようだった。巣穴堀にも入っており、中には昨年の巣穴の再利用を始めたつがいもいて、ヤマセミ繁殖の常識を再考させられている。

 人吉以外では諸用も在り、八代~福岡県~佐賀県などを2泊で回った。8日間で1030kmは結構走ったほうかもしれない。佐賀では大授搦(東与賀公園海岸)を観察、ツクシガモで埋め尽くされた中、クロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、の群れやミヤコドリの小群、浜シギの大群等が出迎えてくれた。

 ミヤコドリは昨年末から居ると思われる1羽が球磨川河口部にまだ頑張っていた。最終日帰京の日の昼過ぎ、カラスの群れに囲まれて人気者のようだった。カラスはハシボソカラスかと思いきやくちばしの根元が白っぽいのでミヤマガラスの群れかもしれない。隣が金剛干拓なのであり得ない話ではない。

 この球磨川河口部にはカワウが沢山群れてきていて他の常駐カモ系は迷惑そうだった。そのカワウの団体を避けてカモの中に混じっていたミヤコドリだが、カラスがうるさいのか、単独で400mほど移動した。そうしたらカラスが後を追い付いて来てしまった。別にちょっかいを出したり意地悪ているわけではないのだが、真っ黒なカラスがカラフルなミヤコドリを羨ましがりながら興味を示しているように思えてしょうがなかった。

この日最初に赤いくちばしのミヤコドリを見つけたのは前川と南川合流部のさらに下流部。

いつの間にか周りに増えたカラスを嫌ってミヤコドリが早々に飛び立ち風の強い下流部へ。

気が付いたカラスの一羽が追いかける。

手ごろな砂洲をパスしてさらに河口部へ・・・・。

やっと落ち着いたと思いきや、カラスが付いて来てしまう。

テメーら、いい加減にしろよ!と言って聞くカラスではない。

もう好きにしろ! と言ったか言わなかったか、カラスに訊いて欲しい。

気が付けば元の木阿弥。余程綺麗なミヤコドリはカラスに好まれたのだろうか?実はそうではなくEurasian Oystercatcherの名のとおり、器用に貝をこじ開けて中身を食べるミヤコドリの餌の横取りをカラスが狙っているのではないだろうかと思っている。どなたかご存知だろうか?