過去10回以上大きな獲物を両足掴みにして飛び去る所を撮影したが、ダイブの瞬間から餌を掴んで持ち去るまで追えた事は無かった。
今回は球磨川土手でまだ暗い早朝、川霧が少し出ている中での撮影だった為、イマイチ画像がクリヤーではないが、大物をゲットしてこちらに向かって飛んでくれたのでその採餌生態が良く見て取れた。採餌後空中で体をブルブル震わせて水切りをするのはいつものお約束らしい。その際はまるで河豚(ふぐ)の様な顔付きに見えるのが面白い。
ヤマセミやカワセミの様な頭からシュン!と滑り込むようなダイブとは違い、急降下爆撃機がそのまま墜落したような、ドッボーン!という感じの凄い音のするダイブだ。口で魚を咥えるダイブと、足の爪で魚を川底に押し付けて掴み取るダイブの違いだろうか?
この時の獲物は大きかったせいか、水中で暴れているのだろうか、カット数で8カット以上水中でモタモタしていた。水深は人の背丈程の深さかもしれない、夏の鮎釣りの人達も入らない場所。
飛び立ちは片足で獲物を掴んでいたが、その重さゆえかなかなか上昇できなかった。
やっと両足で掴めても、何度も獲物を確認していた。
この画像までは獲物はウグイの大物程度だろうと思っていた。
しかし、水切りのブルブルをやった瞬間!片足が外れて獲物を落としそうになって慌てた場面でその獲物の大きさに驚いた。此処まで大きいとは思わなかった。ニゴイか鯉か?口を大きく開けていないのでマスのたぐいかもしれない。
球磨川に生息する魚は種類も多いが、その大きさにおいては信じられない程の大物がいる。
餌のあるところ野鳥多し!鳥影が濃い訳だ。球磨川流域ではトビも見よう見真似で上手に泳いでいる川魚をかっさらって行く。