2016年1月5日火曜日

イカルという野鳥はバーダーの入口? The Japanese grosbeak bird seems popular.

 年末から正月にかけて異常な暖かさで、TVではお笑い芸人が騒ぐいつものオチャラケ正月番組の中、ワイド番組等でもその異常さをこぞって放送している。その異常さは肌で感ずる暖かさも確かなのだが、自然界の異常は色々な所に出てきている。

 例年桜と同時に咲く筈の菜の花が既に満開になっている。零下の気温で出来る高野豆腐(正式には凍り豆腐)、棒寒天が生産出来ない。干し柿が出来ずにほぼ全滅。スキー場に雪が無く、本来雪で冬季閉鎖するゴルフ場がまだ出来る所が多い。既に花粉症の原因「花粉」が飛び始めている・・・などなど。

 このブログでも野川沿いの花情報をアップしたとおり、蝋梅、水仙、昨年から咲き続ける十月桜などいつもとは完全に違う自然界の異常は確実に起きているようだ。こうなると野鳥界の繁殖期もいつもより前倒しになるような気がする。ヤマセミの巣穴掘り始めに注意したいと思う。

 これらの原因をすぐに、よく言われている「地球温暖化」と決め付けるのはちょっと違うようだ。この冬の世界の異常気象はエルニーニョ現象によるものだと気象学者たちは説明している。今回のエルニーニョ現象は昨年夏から始まっていて日本の真南、赤道上で次々に台風が発生し、結局2015年は毎月台風が発生したという異常年だったそうだ。その影響が未だに続いているとの事。

 別にこうした異常気象だからではないが、昨年末環境に関する気になる本を購入し読んでみた。その中に「科学者の9割は『地球温暖化』CO2犯人説はウソだと知っている」と言う本がその一つ。
 筆者は早稲田大学理工学部の研究室とコスモ石油の中央総合研究所のコラボで行った地球環境と二酸化炭素の関係を愛知万博で発表したメンバーの一人だが、ちょうどIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の発表や、元アメリカ副大統領のアル・ゴアが出した「不都合な真実」がマスコミを騒がしていた事に疑問を持ち続けていた。

 本を読んでみて非常に腑に落ちた事があり、この今の暖かさはエルニーニョ現象の影響だと確信し、「地球温暖化」はむしろ長い目で見れば「地球寒冷化」に進んでいるという事が良く解った。その内容はもちろんここでは解説しないが是非読むに値する本だと思う。

薄い新書版の本だが、中味は数値データを元に解説なので結構ストレートで読みやすい。

 さて、今日の野鳥は「イカル」・・・海にいる「イルカ」ではない。

イカルという野鳥はその愛嬌のある姿・色から結構人気の野鳥で、カワセミと共に野鳥ファンになるきっかけの野鳥だそうだ。カワセミを筆頭にジョウビタキ、イカル、ヤマガラ、タンチョウ、アカゲラなど比較的無理をしなくても出遭えるカラフルで可愛い野鳥の一つだ。

 最初にこの野鳥に出遭ったのは熊本市の江津湖。ヒーホ、キーコ、などと妙な鳴き声がきっかけで見つけたのが最初だった。その後京都市植物園、奥日光、人吉市、武蔵野などで散々見られた。全国に居いるようだ。

この画像は「江津湖の野鳥」にも掲載した江津湖・県立図書館裏での画像。

東京武蔵野の大学構内での画像

スズメとの比較で大きさが判ろう。

隣の大学構内での撮影。

南阿蘇野草園で群れに出遭った。何故かシンクロして同じ姿勢で同期して飛ぶようだ。この瞬間の画像は昔のゼロ戦の編隊飛行のようだが、次の瞬間ほぼ全部が翼を閉じてUFO編隊のように見えたりするから面白い。

何度も周回して飛んでいた。数百派の群れがいっせいに地上の木の実を採餌しているときのざわつきは非常に大きな騒音になる。逆に言えばいるのがすぐ判る。

飛びながらも色形がわかりやすい野鳥だ。