その行き帰りに、以前から気になっていた霞ヶ浦沿岸の浮島などを観ておこうと立ち寄った。なんと!朝ほんの30分とつくば市への帰り道に1時間ほど立ち寄ったところハイイロチュウヒのオス・メス、それにわりにコントラストのはっきりとしたチュウヒに出遭えた。
ハイイロチュウヒのメス(もしくは若鳥)とそのチュウヒの争い等も撮影出来てラッキーだった。
時期的に昨年生まれた若鳥かとも思ったが、虹彩(光彩)が黄色いので雌の成鳥だろう。
金属的なオスよりゴージャスな感じのメス
例によって葦原ギリギリを飛ぶことが多い。
Vの字飛行スタイルは健全だ。
少し離れて霞ヶ浦側を飛翔中のハイイロチュウヒのオス。対岸は麻生方面。
幾度も旋回して急降下、葦原に消えた。
浮島エリアは色々な方向から観察が可能なので、是非また行って見たい。
所々の水たまりにもチュウヒ等が下りていたりするから気を抜けない。
ハイイロチュウヒとチュウヒのバトルの撮影真っ最中に、地元のバーダーらしき人が自分が数日前に撮ったカメラの液晶を見せつけて「これだろ?今頃来てももう遅いなー」とかのたまうのには閉口した。自分の写真を自慢したいのは判る、褒めて欲しいのも判る、凄いね!と言って欲しいのも良く判る。バーダー同士コミュニケーションを取ろうとするのも良いだろう。しかし今、眼の前で相手が何をしているのか、場とタイミングを思い量るのが常識的マナーだと思うがどうだろう? 逆に自分がそういうときに同じ事をされたらどう思うだろう?誰だって嫌な気分になろうもん?
まだ自分が撮影準備が出来ていない中、猛禽類のバトルを一生懸命撮影しているよそ者が悔しくて邪魔をしたとしか思えなかった。常識のあるバーダーなら一生懸命撮影している所に普通は声は掛けまい?それともやはり北関東では他県から来るバーダーに対して排他的な態度や行動を取ろうとする暗黙の何かがあるのだろうか?
ひと段落してその人の車を見たら、地元土浦ナンバーだった。あの2年前の渡良瀬遊水地で同じくハイイロチュウヒのオスを撮影中に嫌な思いをした時(同じく地元栃木ナンバー)を思い出してしまったが、どうして、この北関東にはこの手の「田舎者」が多いのだろうか?
筆者が年に数回通ってヤマセミ観察のベースとしている熊本県等では、品位や人間性の問題は別として、排他的な行動をするバーダーにはまず出遭った事がない。これも土地柄なのだろうか?
茨城や栃木エリアにも人の良いバーダー友達が沢山いるだけに、今回は呆れてしまった。念のために説明するが、筆者が「田舎者」と言うのは、決して差別的に地方に住んでいる人の事を指すのではない。住んでいる所の事ではなく、人との共存・強調、譲り合い、お互いの存在を尊重する事が出来ない排他的な馬鹿者を指している。こういう「空気を読めない、排他的で、失礼な人間の事」を指す。勿論東京にも他のエリアより沢山居るのはご存知の通りだ。
こちらが充分に撮影を終えた頃、大きな三脚に大砲レンズを乗せて、その御仁は観察小屋へ行ったようだが、ものの10分も経たないうちに雨が本降りになってしまった。雪にならないだけラッキーだった。
野鳥観察小屋が完備されているのだが、この地元のバーダーは小屋の覗き穴の前に大きな三脚を立て覗き窓をふさいで撮影を始めた。仲間らしい先客達と大声を出して笑い声を上げていたが、ちょっと信じられない人種だ。鉄道写真撮影マニアがあちこちでマナー違反、法律違反を起こして問題視されているが、こういうバーダーも、いずれそのうち問題を起こすだろう。