2014年11月25日火曜日

久しぶりの八代海・鳥見レポート・クロツラヘラサギ その2。 This is the latest report of the Black-faced spoonbill at the sea of Yatsushiro. 

 八代駅前の妙見祭・飾馬奉納走りのパフォーマンスを観た後、渋滞の国道3号線を避けて、八代二中正門を抜けて臨港線から広域農道338号で鏡川河口部へ移動した。最近嬉しい事に八代妙見祭は大きくなって観客も増えて来ていると思う。
 熊本県内では有名な八代の全国花火大会は毎年日本中至る所600箇所以上で似たようなものが行われており、大曲や長岡、隅田川などと違って全国的に視れば知名度はほとんど無いが、八代妙見祭だけは唯一無二、此処だけにしかないものだから、もっとうまくコントロールすれば大きく化ける可能性はかなり高い確率で在ると思う。

 ただそれには、外部から観に来る者たちの意見・イメージ・印象を学び、他の著名な祭りと比較し客さばき・告知・宣伝などをプロの手で改良する必要が有ると思われる。くまモンのようにブームになるキャラクター盛り上がり方とは違い、歴史のある伝統芸能・祭りは中味があるものだけに知恵を集めてじっくりと行うと良い結果が出るのではないだろうか?

 自分が育った昭和36年頃の八代二中では冬のウサギ狩りや相撲大会があった。それは自然保護、男女平等教育などの手前絶滅した行事だが、当時から八代妙見祭だけは子供心にクリスマスや正月以上にウキウキしたものだ。何とかこの祭りを数少ない工業都市八代市の柱にしたいと願うばかりだ。 
参照=http://yamasemiweb.blogspot.jp/2014/01/my-private-history-vol-3-relationships.html

さて、話は戻って鏡川河口部のクロツラヘラサギ、今年は飛来数が増えていると思った。NHKで放映された韓国のクロツラヘラサギ保護・繁殖努力の効果なのだろう。これらにも協力されている日本野鳥の会熊本県支部長・高野先生の努力の賜物でもあろう、まったく頭が下がる思いだ。

 そのクロツラヘラサギ、撮影した写真をカウントすると到着した時に飛び立った4羽を加えると61羽になるが、休んで顔が見えない群れの中には昨年同様普通のヘラサギが混じっていたりする可能性もあるし、更に到着前に飛び立った個体もある可能性があるので、実際数はもっと多いような気もする。

いつもの暴風柵の上に群れて羽根を休めていた。

右岸の堤防道路からも近所の親子と思しき3人が見学に着ていた。幸運な子供達だ。

何故か若鳥2羽が内陸方面へ飛んでいった、何処へ行くつもりだろう?

・・・と思っていたら15分ほどして6羽のヒドリガモに連れられて一緒に海の方へ戻ってきた。

これはほぼ成鳥と思われるが翼端にかすかに黒い部分が残る。

こちらはまだ翼端が黒いので若鳥と思われる。上とは別の個体。

一斉に全部が飛び立つわけではなく、大体10羽づつの小群れで海へ飛んでいった。

暫くして河口部へ行って見たら北の方角の砂洲に集まって採餌していたようだ。

その後更に数羽の群れで南下して行ったグループも観察できた。

北の砂洲には行かず直接南西方向へ行った群れもあった、背景は雲仙普賢岳。