2023年10月8日日曜日

団塊世代はSNSの使い方、怖さを判っていない高齢者を危惧する。 Baby boomers are concerned about elderly people who don't understand how to use SNS or how scary it can be.

  先日の写真展公式打ち上げランチ会に続き、久しぶりに北九州小倉の小学校1960年度卒同級生(東京在住なんと20名)で、7月の調布の写真展へ来場してくれたメンバーを感謝を込めてランチ会にご招待しようと日程調整したのだが、これがまことに大変だった。

 20年も前なら音声通話かハガキ案内、時にはFAXという方法もあったが、いずれもアナログ。これが今現在、いったいどれくらいの通信手段があるかご存じだろうか?

 アナログ=固定電話音声通話、ハガキ、FAX、伝書バト(新聞社・警察は昭和時代使っていた= https://www.youtube.com/watch?v=S776TU0KTUg )、町内放送、のろし。 


 デジタル=スマホ通話、スマホメール、ショートメール、パソコンEメール、LINE、


  

      SNS系⇒Facebook メッセンジャー、スカイプ・ZOOMなどのWEB会議系



 今回たった3名の都合を問い合わせるだけで、このうち音声通話(携帯・固定電話)、Eメール、メッセンジャー、携帯ショートメールの4方法を駆使して2日掛かってやっと繋がった。

 固定電話は既にほとんどの家が鳴ってもすぐには受話器を取らず、常時留守電にして勧誘電話や詐欺電話を「録音を聴いてから判断する」ようになっているので、クラスメートの番号など判るわけもなく、気が付いてくれないのでまず最初にかけようとは思わなかった。

 A女史⇒Eメールあるも使用せず、携帯スマホ音声通話のみ可能 スマホ音声通話確認(最終)

 B女史⇒Eメール返信無し、固定電話留守電、スマホメール1日遅れで返信あり、スマホ音声通話確認(最終)

 C女史⇒Eメール返信無し、携帯電話不通(番号替えてた)、FBメッセンジャーで確認 スマホ音声確認(最終)

 紆余曲折で当初ネットやスマホなど、最近普段使ういろいろな通信手段を試したものの、それぞれなかなか繋がらず、すでに繋がっているメンバーからは「どうなっている?」と招待する筆者が追求される始末。

 一時はもういっそのこと中止しようかと思ったほど。なんで招待する人間が責め立てられなきゃいけないのだ?事実、ノリはもう半減状態だ。

 最終的には3名ともスマホ音声通話で確認完了・・という事は、アナログの黒電話時代とほとんど何も変わっていないという事。

 これだけ色々な通信方法がありながら、全員が自分の好みで選んだ方法、つまりバラバラな通信経由でコミュニケーションするため、年中同じ機器ルートでコミュニケーションしていない(=身近ではない)人間との交流は実は昔より疎遠で面倒くさくなっているような気がする。

 もっともこれは全員が団塊世代の74~75歳だからかもしれない。

 ここに面白いデータがあった。意識調査Fromプラネットというサイトだ。

https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol117.html

 年齢別、男女別でパソコンとスマホの利用率などを調査した結果が出ている。65歳以上の世代は調査項目の圏外になっているケースも多い。データを採ってもしょうがないのだろう。他世代と比較してもしょうがないのだろうか?

 ちなみに筆者は高齢者でもスマホ保有者の大半が使用しているLINEには入らない。ただでさえ時間がなく忙しいのに「元気?どうしてる?」程度のコミュニケーションを、単に昔クラスが一緒だった程度の相手としたくないのだ。

 それに、昔からの性格上、問われればすぐに答えてあげなきゃいけないというストレスが生まれるので嫌なのだ。PCで受け答えできるFacebookの頻度・スピードが一番自分に合っている。

 これですら友達申請は100件以上、よくある「知っている人かも?」には山ほど昔の会社同僚やイベント開催時の知人が出てくるが、今になってわざわざ繋がりたい人はそう沢山いない。

 知っている人でも、相手に失礼のないように友達関係をキープするのは大変なことだと思う。もう10年以上逢っていない人との「元気?今何してる?」程度の付き合いは筆者には無理!タイムパフォーマンスが悪すぎる。

 自分を含めて認知症、アルツハイマーなどで10人に6人の脳がまともではなくなっているとされている年代だから、ある面仕方がないとは思うが・・。


 SNSの代表格Facebookでは最近こういうことがあった。

 先日、サッカー部のOB会の集まりを恵比寿ガーデンプレイスのレストランで開催し散会し、同じ方向へ帰る7代後輩のファミリーなど12名とJR恵比寿駅でわいわい山手線を待っていた。

 その7代後輩の娘さん(30歳代前半)がアパレル会社の企画製作勤務で、試作品のギンガムのミニワンピースを着ていて、全身の雰囲気を撮ってほしいという要請をホーム上で受けた。

 最初は人ごみの中でごく自然に・・という要請だったが、筆者コンデジしかもっていないので、雑踏の中では難しく、人のいない目黒寄りのホームの端まで行って陽の当たる場所で撮ろうという事になり全員でホームの端まで行って撮影した。

 あくまで試作のワンピースを撮るのが目的なので、顔は後ろを向けたまま全身を数カット、正面・側面・背面で撮影。戻ってデータで送ってあげた。

 2日して本人も気に入った背面カットが良かった・・と来たので、FBに投稿しても良いという了承を得て「この手のシンプルで健康的なスタイル復活、体育会系としては嬉しい!学生さんではない、恵比寿駅。」とコメント付けて載せた。

 そうしたら、それを見たFacebookで繋がっている広告代理店の元同僚女史(もう高齢者)が「盗撮ではないですか?気持ち悪いんですけど。」とコメントを入れてきた。

 昔の同僚、30年来の知り合いなんだから1対1のメッセンジャーで言って来ればいいのに、皆が視ている投稿欄にこのコメントを投稿してきたから、さー大変!

 決して悪い人では無いのだが、帰国子女で元来感覚・価値観が多少違う人ではあった。皆でハワイへ行った際スーパーで買い出しをした際、キャベツとレタスの差が判らなかった人でもある。

 1980年代、広告代理店に入社したての頃には、密集したデスクの間の狭い通路を大きな荷物を持って歩いていたので、数人が身を倒して避けて通してあげたところ「皆、そうやって、私の事を避けると良いわっ!」と大きな勘違いをした人だ。

 

 しかし、盗撮云々の書き込みを知った7代後輩のワンピース・モデルの父親怒ること怒ること!

 「そのクレーム女史に直接・逆クレーム入れて良いですか?」とねじ込んできたので、「まあ待ってほしい、知り合いだし、元同僚だし代理店時代6名グループでハワイにも行った仲だから・・・、酔ってたんじゃないの?気持ち悪がった女史も・・」と宥め、事の事情をFB上で投稿対象の皆にも判るようにコメント説明した。

 そうしたら、その説明を見てFacebook上で大恥かいてしまったことが皆に知られたと判ったのか、アッという間に筆者のFacebook友達登録上からその存在が消えていた。

 残念ながら、筆者のFacebook友達は既に全員これを知ってしまったし、その投稿は今でも残っているので、相変わらず勘違いクレーム投稿の証拠はFacebook上に残っている。筆者は絶対に投稿を消さないので、それを消すには、もう一度筆者にFacebook友達申請して自分で消さなければならない。

 ドジを踏んだら「また、やっちゃったみたいねぇ?ゴメンなさい!」とれば済む話なのに、まず自分の勘違いと、投稿対象全員が視ている中での指摘・非難が大間違いであったことの事の重大さに気が付きパニくって「自分の存在を消せば済む!」と思い逃げたのが大失敗という事なのだ。

 実は、投稿は公開ではなくFB友達の中でも信頼できる友を選別して見られるようにコントロールしたのだが、身内に後ろから刺されてしまったような感じだ!

 これも昨日の投稿と同じく「シンジョーは人を見る眼がないなぁ?」という事なのだろう。残念。

 こう云う事があるのでSNSへの投稿なりコメント、特に非難・クレーム・諫めは余程用心して行わなければ、大恥をかくことになる。