これは繁殖中に限らず、通年でヤマセミが行うルーティンの行動の一つであろうと思う。特に幼鳥が巣立って1か月以内に必ずマスターしなければいけない重要なファクターの一つになっているのは間違いない。
以前カラスに何度も追われて緊急回避する様子を数回いろいろな方向から撮影出来たのをこのブログでご紹介した。
とらえた獲物を運搬中にトビに追われたヤマセミはこの緊急回避を行わず、咥えた獲物を放棄することで難を逃れた。追われる原因が判っている際はこの水遁の術は使わない様だ。
以前、佐賀県に猛禽類、特に素早いハヤブサに追われて、この水遁の術で逃れているヤマセミの動画を撮られた方が居ると人づてに聞いたことがあった、静止画を資料提供頂けないか訊いたことがあったが断られてしまった。
今回掲載する候補はいくつかあるが、一番わかりやすいのがこのバージョンだと思う。
さすがにこういった生態は静止画より動画の方が判りやすい。編纂中の写真集にはYouTube上に公開している各生態動画のURLなり検索の方法を表示する予定だ。一部の方にはこれらを収録したDVDを附加することも考えている。