2022年6月18日土曜日

団塊世代は先週末に引き続き疑問に思うことがやたら多い。  The baby-boomer generation has a lot of doubts these days,again.

  今朝のブログの見出しを打った段階でカウチで寝込んでしまった。団塊世代が三日続けて1万歩以上歩くとこういう事に成る。どんなに若い頃激しいスポーツで体を鍛えても歳を重ねるとあちこちにガタが来る。メディアで同世代以上の政治家や著名人で元気な人を観ると、どんな健康法を心掛けているのだろう?とその人本来の業績以上に気になる。

 三日前も体の平衡感覚がおかしくなり左方向へふら付いた。6~7年前何故か目の玉が右へ右へと寄ってしまう妙な状態に陥って体が左へ流れる事があった。医者(眼科・耳鼻科)へ行ったが何もせず自然治癒した。今回は「耳鳴り防止」の点滴薬を耳の穴に綿棒で塗りたくったら翌日治った。

 高齢者になった団塊世代のど真ん中、物忘れ、勘違い、脳と体の不整合(特にパソコンキーボードの打ち間違い)、つまづき・破廉恥行為(注・筆者の事ではない)・・いろいろあるだろうが「自分の老いに慣れる」が肝要と、注意深く自分観察・点検をする毎日ではある。

 しかし今日のブログネタはそういう団塊世代の一般的現象と自分の知り合いの観察レポートだ。

 先日の新聞記事に「高齢者の2割が生きがい持たず」と出ていた。これは見た瞬間相当おかしいと思った。最近のメディアはどんどん酷くなると諦めていたが、これはちょっと放っておけなかった。


 まず高齢者って何?前期高齢者と言われる65歳~上限100歳前後までの総称だろう?全人口で分類すれば「生きがい」とかを感じられる、理解できる(0歳~6歳を除く)全世代の3人に1人を占める一番多い人口群だ。年齢層でいえば35歳の幅をひとくくりにしてしまっている訳だ。

 これ以外の年齢層で35歳もの幅がある世代は存在しない。メディアが言う最近のZ世代だの、ゆとり教育世代・団塊次世代・団塊ジュニア世代だの色々あるが、どれも35歳もの広い幅は無い。

 で、この高齢者と総称した3600万人以上の塊に対して「2割が生きがい持たず」って見出し、このメディアは一体どういう根拠を持って分析・解釈をしているのだろう?

 これって、逆に言えば「8割もの人が生きがい持っている」って事だろ?

 じゃあ訊くが?渋谷のスクランブル交差点を行きかう今のZ世代やゆとり世代に「お前ら生きがいは何だ?」と訊いてごらんよ。何て返事が来ると思う?「馬鹿な事訊くんじゃねーよ?ある訳ねーだろ?」が普通じゃないだろか?
 要は若者たちの方が生きがいを見いだせず混乱しているんじゃないだろうか?メディアは顔を洗って調査し直すことをお勧めする。

 余程、進学校もしくはお坊ちゃん学校、お嬢ちゃん学校の子弟たちでない限り、あるいは一流企業の幹部候補生社員でない限り「生きがい?生活するんで一杯一杯だよ!」と返ってくるのではないだろか?もしそうでなければ大変嬉しい事だが、今朝の新聞の人生相談欄にこういうのも出ていた。

 あのマラソン中継でその選手のスポーツ歴やマラソン能力を分析して述べるよりプライべートの話題で観る側の受けを狙う元オリンピックアスリート増田明美氏が相談に乗っている欄だ。
この悩める若き二十代は生きがいよりもっと深い存在意義まで悩んでいるではないか?

一方で、数々のメディアやSNSの中傷にもめげず、立ち直って困難に向かう高梨選手の様な25歳もいる。筆者もまだ北海道の土地っ子だった頃から応援し続けている。

 そんな中、生きがいを持たないという2割の高齢者720万人?も含めて女性は必死で「老い」と「見栄え」と戦っている。

 概してこの手のモデルは20歳も30歳も実年齢が若い人を使用しての「誇大広告・ウソ広告」が多いのだ(※注:決してこの広告がそうだとは言っていない?)ネット広告などはさらにひどいものが多い。80歳代のモデルならだれもが信じる素敵な草笛光子さんを出しなさいよ!

 しかし、綺麗でいたい(女性)、人に褒めてもらいたい(男性)、声掛け心待ちの高齢者たちだもの「2割が生きがい無し」なんて、訊き方・調査方法がまずいんじゃないの?