勤労感謝祝日明けの今朝、TV報道では昨日までの京都の狂ったような観光客混雑を報じていた。インバウンド、つまり海外からの観光客が居ない今、日本人観光客だけでこの有様です・・と清水寺~嵐山・渡月橋界隈の混雑、京都市バス206循環系統の混雑を報じていた。しかしメディアが針小棒大に報ずることは周知の事実だ。
京都の混雑場所は決まっていて、別に京都全体あちこちがこのような大混雑ではないのだ。幾度も京都に行く者が観光客で混むことが予想される清水寺や嵐山へなど行くものか?メディアはさも異常!であることを大げさに報道する。台風中継の際、TV局が期待するような暴風豪雨が現場付近で起きていない際、排水溝近くの水の流れにカメラをくっつけるようにして弩アップで報じたり、普段と変わらない沖の白波を超望遠でアップしたりするのと同じだ。
なおかつ、これだけ混んで大変な状況だと報じておきながら、宿や土産物店の主人の「まだ良い時の7割程度で、まだまだですねぇ」などと言うコメントを流す。京都の観光客相手の商売人は何処まで欲深いのだ?…と思った人も多いのではないだろうか?
大混雑の京都しか知らない人たちは、本当の京都の良さは死ぬまで判らないままだろう。
今朝の報道を観た東京の人々は「京都などしばらく行くものか!」と思ったに違いない。そもそも「そうだ、京都に行こう!」などというJR東海のコマーシャルが今の京都のアンバランスな観光状況を生み出していると筆者は睨んでいる。
前振りが長すぎたが、今日のブログは決して京都の話ではない。東京の新宿御苑の現場レポートなのだ。筆者は週末北関東の研究所で泊まり込みの研究の手伝いを行い、翌朝首都圏を通過して三鷹に戻るので、殆ど上野の不忍池や皇居東御苑、明治神宮、新宿御苑、目黒自然教育園など首都圏の緑地帯を訪問して戻る事が多い。
特に新宿御苑は、コロナ禍の前にも「これで良いのか?感染爆発に成るんじゃ?」とこのブログで報じてその通りに成った経緯がある。
コロナ過が世界的に観ても異様に収まっている日本・首都東京にあって、入場制限や訳の分からない「スマホを持たない人差別の予約制=予約したことをスマホで提示しないと入れなかった」など試行錯誤の末、制限解除がやっと解けた新宿御苑。
雨上がり勤労感謝の昨日、どんな具合か冬鳥・野鳥の動向観察含めて明治神宮徘徊の後代々木門から出て、御苑の千駄ヶ谷門から入った。午前11時20分ことだった。
午後2時40分に大混雑の新宿門から出るまで2時間20分の滞在だったが、その間「イケイケどんどん!」のノリでのべつ幕なしで入場者が増えたらしい。比較的人が少ない千駄ヶ谷門から園内を回り新宿門へ向かう中、「何か事件でもあったのか?」と思うような状態。
これではせっかく収まったコロナ禍、ぶり返しは必至ではないだろうか?