2019年7月10日水曜日

ヤマセミの幼鳥は本能的に緊急回避行動を練習する。 The young Crested kingfisher instinctively practice emergency avoidance behavior.

 幾度かこのブログでヤマセミの幼鳥が水面ギリギリの腹ばい飛行から、一瞬にして水没し180度反対方向へ飛び去る練習を繰り返すとレポートした覚えがある。
 勿論、成鳥になっても時々繰り返して練習はするが、巣立って間もない幼鳥は頻繁にこれを繰り返す。

 時には親と並行して高速飛翔訓練の際ハッパを掛けられた際、親の眼を盗んで遠出をしているのが見つかって親にお仕置きをされる際、など繰り返して水没し親から逃れる現場を収録している。

 ところが今回、単独でも、兄弟との飛翔時にも練習をする姿を収録できた。今日はそのご紹介。
まずは単独での羽ばたかない腹ばい飛行。

幼鳥はこれを結構頻繁に繰り返す。


この際はダイブせず、鳴きながら上流へ飛去した。


次は兄弟での飛翔、これ以上拡大出来かねるが、上は親鳥かもしれない。 

下の幼鳥は確実に腹ばい飛行。 

下の個体が一気に緊急退避ダイブ!

次の瞬間反対方向へ飛びあがり!

見事に並行していた個体とは分離した。これがまさにヤマセミにだけ視られる特殊生態だろうと思われる。※他の野鳥全部を確認した訳ではない。