昨日このブログで述べた通り、筆者は大きく分けて2項目の心配事が生成系AIに関して存在する。もちろん専門家の方に比べれば幼稚でレベルが低いかもしれないが結構重要な事だと個人的には思っている。
メディアの生成系AIに関する報道は、どうしてもフェイク・ニュースを意図的に発信するために使われるのを阻止しなきゃとか、オリジナルの作家の版権、大手AI企業のダマテン・パクリ問題の行方だとかが多いのはご承知の通りだ。
しかし筆者は数日前、ひょんなことからとんでもない生成系AIの問題を発見してしまった。それは三谷幸喜という放送作家・脚本家が、那須での夫婦殺人事件の実行犯の履歴が「大河ドラマに出た事のある俳優」だったため、メディアが「元大河ドラマ俳優」という肩書で報じたのを「そんな肩書は無い!」とクレームしていたのを受けて、三谷氏の事を調べたらこういうのが出てきたのだ・・。
「Microsoft Copilot(マイクロソフト コォパイロット)※副操縦士の意味」とは、Microsoft社が提供している生成AIツール。オープンAI社のChatGPT GPT4をベースに構成されている。
しかしそのマイクロソフト社が提供する生成系AIで三谷幸喜氏を調べた結果がコレだ!
同じ名前「幸喜」で関連付けてしまったのだろうけれど、あまりの事に尻もちを付きそうになってしまった。
念のため、それは本当か?と再度Copilotに訊いたら・・本当だと!。
大手のIT企業・情報企業の生成系AIがまだこのレベルなのだ。
「生成系AIを駆使してフェイクニュースを作られたら困る」だの、「クリエーターのオリジナルを版権無視でダマテンで利用してしまい、なおかつ利益を上げ金を稼ぐなど、もってのほかだ!」だの言う前に、メディアは現在利用できる生成系AIのレベルって、実はまだこんなもんなのだという危機感を報道すべきではないだろうか?
ご参考
まだまだ生成系AIに関するニュース・解説はメディアの十分なフィルターを通って発散されていない。そんな中、読売新聞は積極的にこれらに関する記事を数多く出していて非常に役に立っている。
今朝の紙面にもフランスの経済学者がこんな記事になっていた。
5月12日付読売新聞より
日々、隅から隅まで生成系AIやIT関連記事をチェックすべきだろうと思う。
このところ毎日のように生成系AIに関する諸情報が氾濫している、時系列的に事の推移を知るのは、やはり新聞が一番重要な情報源だと筆者は思う。
こまめなチェックは是非必要だろう、特に団塊世代にとっては乗り遅れたくない情報だ。