2024年3月2日土曜日

団塊世代は一戸建て二階家から廃屋に成っていくのを知った。 The baby boomer generation saw their two-story houses turn into abandoned houses.

  これは、以前から言われてきた「常識」なのかもしれないが、筆者最近コンデジを持って野鳥を探しながら住宅街を徘徊する中で気が付いたことが有る。

 それは、二階家の一戸建て住宅の二階部分が荒れ果てているように見える住居が増えてきたという事。

 我が家から野川へ向かう住宅街は殆どが小金井市東町のエリアだ。車がすれ違うのに難儀するほどの細い道に沿って、ここ数年新しい家(建て替え)が建っている。

 しかし、そんな中二階建ての二階部分が荒れ始めている家が目につくようになった。20年もまったく同じルート(最短)で野川へ行っているから、家の荒廃・建て替えは良く判る。

 で、その二階が荒廃し始める理由を色々考えたが、わが身に照らしてある日答えが出た。

 人間、歳とって足腰が弱ると二階へ上がれなくなるのだ。

 階段を上がれないから二階へ行って掃除したり家財整理を出来なくなってしまうのではないだろうか?特に子供が成人して家を出て老夫婦だけ、あるいは片方が逝って一人残った高齢者には二階建ての一戸建てはあまりに広いのだろう。管理できないのだ、掃除できないのだ。

 二階へ上がらないから、雨戸が外れたり、網戸が外れたり、ガラスが割れても気が付かない!そこから小動物や野鳥が入り込んで巣をつくり、繁殖し始めても気が付かない。

 野鳥で言えば圧倒的にムクドリ、四つ足だとハクビシン、ネズミ、アナグマ・・。

 スズメバチが巣をつくるのも、こういう廃二階の軒先だったり天井裏だったりする。

 マンションやアパートであればこういった問題は一切ない!郊外に庭付きの一戸建てを建てる・・が昭和の時代のサラリーマンの夢だったはず。それが年取った場合どうなるか?住宅メーカーも不動産業もそこに潜むリスクを一切言わなかった。

 メディアも一切そういった高齢社会になった時の住宅問題に警鐘を鳴らさなかった。当たり前だ、不動産関係や住宅メーカーがスポンサーだもの!ヘーベルハウス、東日本住宅、ダイワハウス、住友林業。

 昭和時代全盛だったミサワホームなど現在ランキング16位だもの、この辺りのいい加減さが企業のランキングに反映したのだろう。

 だから最近の子育てが終わった高齢者予備軍が建て替えるのは一階建て平屋が多い。さあ、我が家はどうしよう?

 筆者=団塊世代が毎晩三階部分のロフト梯子で登って寝ている、朝6時に成るとその梯子段を降りて愛犬散歩に出る・・・スポーツで培った足腰が充分強いとはいえ、ふら付いたりめまいがした場合足を踏み外さないとも限らない・・・いつまで続くか?

二階が荒れたままに成っているのは一目で判る。

四六時中雨戸が閉まったままの場合も同様と考えて良い。

網戸が取れても二階へ上がらないから気が付かない、強風で飛ぶかも?

蔦類が絡んだ二階も使用していないケースが多い。

同じ蔦でも、窓の開閉をしている気配があれば問題ない。

雨戸が閉まり、植物が覆ったら機能していない証拠。

此処も二階の窓に植物が・・

応急措置なのだろうか?

こうなっては一階にすら住人がいないのだろう。末期的にはこうなってしまう。

古い家屋でも洗濯ものが下げっていれば現役バリバリだろう。

通気口が稼働しないとムクドリの巣に成る。

この家は二階の戸袋で3年連続ヒナが巣立っていった。

住宅街はムクドリの営巣地が思いのほか多い

住人が居なくなって5年目のこの家もそろそろ今年の営巣が始まったようだ。