2024年3月27日水曜日

ヤマセミの巣穴掘りシリーズ その3. The Crested kingfisher burrow digging series. #3.

  今週頭から2回にわたってご紹介した「ヤマセミつがいの巣穴掘り」

 今日からは、前回の場所から6㎞離れた別の場所での別のつがいの巣穴掘りをご紹介。

 この場所は地元の野鳥団体の幹部に現場も見ず、撮影行動は繁殖に影響が出ると決めつけられ、メーリングリストで「営巣中の野鳥を撮影しないように」と団体員へ公開でメールを送られ、公開処刑のように非難された場所。

 後で団体メンバー数人に訊いてみたら、東京から来たよそ者に、地元の人間でも出逢い難いヤマセミの営巣活動を発見されて撮影されてしまい、妬みからの行動だろうという話だったが、呆れてしまった。野鳥撮影愛好家に時たま見られるタイプの御仁だったようだ。

 改めて場所の説明をすると・・。

 Google Mapをベースに撮影地点(ある施設の駐車場)から巣穴までの様子を表わしてみた。観察撮影場所から巣穴までの直線距離は8~90m以上あると思われる。地図上の道路の幅・家屋の大きさを見れば理解いただけよう。

 撮影地点の傍の道路は幹線で交通量も非常に多く、ループ状の道もそれに面した住宅への配達・出入りで結構軽自動車・バイクが通る生活道路だ。このブログでもっと後日に出てくる営巣巣穴に至っては民家から20mも離れていない裏の崖だったりする。

 明治神宮のオオタカの営巣地が、人々が行きかう周回路上、真上の樹木に在る事を想えば、野鳥の営巣地に対する従来の考え方・間違った常識をそろそろ変える必要があるかもしれない。

 オオタカの巣が街中の神社の高い樹上だったり、住宅街にある神社の大木の洞でアオバズクがヒナを巣立たせたり、ハヤブサの巣が高層マンションのベランダだったり・・野鳥は意外に人間の生活圏で繁殖しているのだ。

昨日迄ブログでご紹介した球磨川本流の崖の巣穴

今回は球磨川支流の川から200m離れた場所の赤土の壁の巣穴群

つがいの片方が右上で休憩中、大きく息をしている(動画あり)

二羽で同時に向かうのは前回同様

此処のオスは非常に胸の赤銅色がキレイに出ている個体だった

実は2~3か所試し掘りの穴が開いている

しかしこのつがいはこの先大きな悲劇に見舞われる 続く