2023年4月22日土曜日

団塊世代はChatGPTに関して、今相当な危機感を持っている。 Baby boomers now have a considerable sense of crisis about ChatGPT.

  ChatGPT、対話型AI、といろいろな呼ばれ方でここ数ヶ月(実際はもっと前からだが・・)ITネット関係のプロ・研究者の間で「生成AI」と呼ばれる代物がはびこり始めた。

 わざわざ古臭い言い回しでこの現象を表現するのは、かって週刊新潮で「夏彦の写真コラム」を連載した山本夏彦さんの真似だ。彼の単著は数多いが、「夏彦の写真コラム 傑作選」の上下巻を読めば彼の凄さが判ろうと思う。

 筆者は何度読み返したろう、そうして何度真似をしただろう?

 要はChatGPTはデジタルだが、今の筆者と同じような事をしているのだと思っている。ただ、山本夏彦が世界中に何億人といる・・というだけの事だろう?

 人々がネット上に吐き出した色々な文言・データ・画像・映像・地図を蓄積し、それを質問された内容に沿ってもっともらしい「答え」を「誤字脱字の無い、文法的に間違っていない上手い文章」で回答してくれるってことだろうと思う。

 我がAI・パソコン・ネットの師匠。マック創成期からパソコン・ITの世界に精通しこのブログの事実上のプロデューサーたる40年来の親友師が、今 生成AIの変化についていこうと連日奮闘中だ。

 筆者など足元にも及ばない豊富な知識と経験値をもってしても、彼から来る最近のFB投稿は漫画の吹き出しのごとく「すげー!これはなんだ?参った!」の繰り返しだ。「知らぬが仏」を決め込んでいる筆者から見れば彼は半分宇宙人に近い存在になりつつあるようだ。

 高畑充希と有村架純の違いが判らないほどの芸能界音痴同様、生成Aiに関してもまだまだ全然わからない筆者だ。この先が思いやられるが、スマホだってやっとガラケーから替えて2年未満、使用機能・頻度共に10%も活用していなくても無事に生活している。今焦って詳しくならずとも何とかなるだろう?

 しかし、昨日の読売全国版の特集でも、今朝の読売の慶応義塾の専門家教授の指摘にもあるように、まだまだ生成AIは未完成・不正確だ。その世界中の人々・機関から出された「情報データ」は数年前までの蓄積でしかない。

今朝の読売新聞から

昨日の全面特集 読売新聞全国版


メディアは「正確・不正確」「情報タダ取り=パクリ」を強く憂えている。

 したがって、例えば1年前始まった侵略戦争に関することを問うても、正確な答えは出てこない。つい最近亡くなった坂本龍一氏の事を問うてもまだ生きていることに成っているだろうと思う。

 昨日の新聞特集での指摘通り、日本の過去の総理大臣に関する回答など酷いものだ。出来の悪い高校生の解答よりまだ酷い。半年前に首都がAからBへ替わった国の表示も前のままって事だ。こういった事例をたくさん出せばChatGPTの不完全さ危うさが判るだろう。

 筆者思うに、まだ信頼に足る機能と内容を充分に備えていないのが「生成AI」なのではないかと思う次第だ。円周率を3.14ではなく3で学ばせた「ゆとり教育」より酷い状況だと思う。円周率3ではロケットは月に届かない。

 画像生成に関してもしかり。

 写真撮影をかれこれ60年以上公私に渡り続けてきた筆者から見れば、プロの写真家さんがよほど手間暇時間を掛けて生成AIで作り上げたレベルの写真でもない限り、ネット上で簡単操作で作り上げた画像であれば、本物の撮影写真か生成AIの写真もどきか判る。(※今のところは・・・)

 手打ち蕎麦と、手打ち風インスタント蕎麦の違いみたいなものだろうか?

 逆に、コンテストに応募して賞をもらって自慢したいアマチュア写真家が、レタッチ処理に金を掛けて「実際撮った写真と違う修正だらけの別の作品」作りに勤しむのと比べて、この状況変化は笑いをこらえきれない筆者なのだが・・・。

 冗談さておき、此の生成AIで人間はどうなるのか?もう少し様子を見て、色々な反応をメディア報道・ネット報道から学んでまた少し経ったら考えをまとめてみたいが、横須賀市などの自治体や大学など教育機関が積極的にある部分に限って条件付きで使用を始めたというニュースを見て「これは危険ではないだろうか?」と思い始めている。

 「便利だから、時間を節約できるから・・。」一見してメリットは色々あるだろう。スマホが登場した時同様だ。

 しかしスマホを操作していて命を落とした人間が世界中でいったいどれほどいるかご存じだろうか?調べてごらん?


 しかし、この新しい「便利もの」に落とし穴はないのか?検証する時間もないままメディアに「先取・先進性」をアピールしたいのか「使用します!」と宣言する自治体に危機感を覚えたのは筆者だけだろうか?歴代の首相の名前もロクに正しく答えられないChatGPTを、一体どのようにコントロールし、どうやって正誤精査し、何に使用しようとしているのだろう?

 しかもChatGPTを使用して作成した文書が間違っていて、トラブルが起きた場合どのように処置するのだろう?だれが責任を取るのだろう?「ChatGPT」がまだ不完全だったので申し訳ありません・・で済むと思うのか?

 メディアや世間はそれを許して仕舞うのだろうか?

 テレビの報道で街頭インタビュー(すべてこの手はヤラセだが)に答えた大学生が言っていた。「今まで1時間半かかって作成していたレポートが10分で出来ました!超便利で利用価値ありですね?」って・・・。

 それって、お前が今まで1時間半かかって考えたレポートを「他力」利用で作っただけだろ?逆に言えばお前が今まで1時間20分の時間かかって自分の脳に蓄積した「知恵・知識・脳力」を得られなかったって事だろ?

ChatGPTで作ってしまったら自分の脳には何も残らないってこと判んないのだろうか…それで良いの?と筆者は問いたい。だから大学が学生に使用を控えさせているのだろう?

 スマホの地図ナビ誘導に沿って目的地まで行けても、自分の頭に通過点のランドマークな・ルートが残らないから、スマホなしでは2度目も行けないって事と同じでしょ?

 要は、生成AIを駆使することで、人類は今を頂点にどんどん脳が退化するのではないだろうかというのが、筆者の「危機感」の要点なのだ。人間の学習能力を退化させてしまう恐ろしい「結果」を生みだしそうな懸念が残る「生成AI」だと思うのだが・・。