団塊世代の筆者は意識があるなしにかかわらず、今回の正月で75回目を経験したことになる。
40歳代までは、新年を迎えるにあたって「来年こそはこうしよう、これを達成しよう・・。」と心に誓い、三が日は何とか実行するのだが、早くも4日になると「どうやってやめようか、何を出来ない理由にしようか?」とやめる、出来ない言い訳を考えるような移り気で根性のない人間だった。
年を取ると逆に続けていることを止められなくなり、同時に新しい事にチャレンジする意欲が減少する。これはご同輩の皆さん誰しも同じではないだろうか?
浦島太郎ではないが、歳をとって時が流れるとメディアに出ている著名人・芸能人たちが殆ど分からなくなってくる。昨年末の紅白など知っている出場者なんかライブ公演を引退する加山雄三ほか数名しかいない。
しかし、一人で歌える歌手の何と少ない事か?ほとんど子供児童合唱団がそのまま年食った学芸会に近い気がする。日本と韓国ぐらいなものだろうか、こんな状態って?
もっとも未だに高畑充希と有村架純の見分けがつかない筆者だもの、団体合唱団の名前や持ち歌など全くアウト・オブ・ゾーンだ。
年を重ねるとともに、正月の過ごし方は変化するものだろうと思う。
小中学生の頃はお年玉欲しさに、もらえるまで自宅のこたつに入り込んでいた事が多かった。美術学校へ進み、その後横浜の大学に進んでからは西横浜の酒屋さんで大晦日まで配達をしていた。全て片付けも終わって家に戻るのは4年間年明け元旦の午前3時頃だった。
社会人になって青山のVANに就職してアイスホッケー部員になってからは、正月は軽井沢のグリーンホテルでの合宿に参加だったので、もちろん7日までは家にいなかった。
その後車の免許をとった30歳代~50歳代は仕事でイベント現場か自分のスノースポーツだの、はたまた葉山森戸神社で真冬のウインドサーフィンと車であちこち行っていたので家には居たためしがなかった。
要は正月TVをじっくり観たためしは今まで一度もないという事だ。紅白に至ってはしっかり見たのは1964~68年頃だけではなかろうか?それ以降は殆ど記憶がない。もちろん去年のも観ていない。大体においてBEATLESなど海外・洋楽で育った団塊世代だもの、日本の音楽シーンはほとんど知らない。
紅白の歌手の話に続いて、今年の新年のTV(ほとんどNHK総合・BSしか観ない)で気に成ったのが桂文珍(同い年の団塊世代で贔屓)のデジタル落語だ。凋落というか面白みがまるでなくなってしまった、残念至極。
ここから先は思わず昨日観た直後Facebookに投稿してしまった内容の引用だ。
「同い年で贔屓の桂文珍だけは見ておこうと、NHKの東西寄席の文珍だけオンエアー直後にNHKプラスで観たが・・・。落語界一のIT通を自認する彼の新作落語。そのIT用語やITに乗り遅れた人のドジ面白話を盛り込んだ落語もだいぶ陰りが出て生きた。