2022年7月2日土曜日

団塊世代は最近2つの事象・報道に関して大きな疑問を持っている。 The baby boomers have recently wondering about two events / reports.

  今週末は二件の「不愉快極まりない事象」を取り上げてみたいが、先ずは参議院選挙2022。

 元おニャン子メンバーや蓮舫の様に芸能人上りが候補者に多い参議院選、日本で行われる選挙で一番単なる人気投票に近い参議院選。メディアで名の売れた有名人が上位当選する「非適材適所」の典型選挙と言って良いだろう。

 かっての宮田輝、石原慎太郎、山東昭子、扇千景ばかりでは無く最近のアントニオ猪木、須藤元気、青木愛、今井絵理子、石井苗子・・。いずれも、果たして国政を任せて本当に良いんだろうか?と思わざるを得ない人々が国会議事堂に入って行っているのだ。

 安倍晋三や岸田文雄が歌を唄っても誰も聴かないだろう(義理や仕事で聴かざるを得ない場合以外)?最低限出来る事と出来ない事のケジメ・自覚は持っている人間だと思う。しかし歌を唄える今井絵理子が政治をつかさどれるのか?ケジメと自覚をお持ちか?

 歌手やダンスが生業の人間が、そんなに簡単に国の防衛や経済流行り病を治められるのか?

 国の大統領、州知事、市長に元映画スターが選出されるのが当たり前の米国やウクライナから見れば、人類の「選択・期待」というのもいささか緩く考えざるを得ないとも思う次第だ。

 実際に実務で世の中を采配しているのは官僚・役人たちであって、決して政治家ではないというのは誰もが知っていることだ。そうして、たとえ補助金や配布金の類を配り過ぎたり振り込みミスを起こしても何故か「申し訳なかった」の一言とメディアに向かって頭下げだけで、罪も罰も与えられないのが役人の類だ。メディアも強く諫めない。

これが一般企業であれば、左遷、遠方島流し的な転勤、減給・減俸、配置換えは当たり前だ。多額な金を振り込んで、若者に出来心を起こさせておきながら詫びない役所・役人、返すのが当たり前だと詰め寄る役人・町長。最近の役人の横柄さはすべての国民が知ってしまった。またそれを諫めようとしないメディアの体制べったりのスタンスも知ってしまった。

 あの文春砲ですらこういう事に関しては大きく扱おうとしない。だから筆者は「文春砲」なんてものは出来レースだと思っている。いわばひねくれた情報操作の一種とみている。

 こういう状況下での参院選だもの、猛暑日連続のニュース、新型コロナの感染者数再上昇ニュースの陰に隠れて全然盛り上がっていないのは間違いない。

現在一番多い記事がこのような内容だ。

 筆者はコロナ制限・規制が解けた上野公園へ行ってみて驚いた!あのコロナ過で予約制・整理券受け取り時間待ちの列が延々と続いていた上野動物園が空っぽなのだ。列が無い!

 しかも、炎天下猛暑日連続でガラガラの入り口付近から、本来であれば混雑する客裁きの係員が熱中症で倒れて運ばれていくのを観た。

 そんな中、一生懸命JR上野駅前で上野公園へ出入りする人に訴えて選挙演説をしている候補者らしき人を観察したが、誰一人足を止めず、誰一人顔を向けず、黙ってスマホを観ながら歩きスマホで目のまえを通り抜けていく状況だった。

これだけ人の出入りが多い上野駅公園改札口なのだが・・。

演説が許されているのがここなのだろう。だれも見向きもしない。

 考えてみれば「自由民権運動」の板垣退助が叫んで連れ出された演説会と同じ辻演説で人心に訴えようとする今の日本の選挙、アナログ・コミュニケーションが非常に滑稽に見えて仕方がない今回選挙なのだ。

 たとえて良いかどうかわからぬが、あのウクライナの戦争だってドローン中心、AI中心になっているのに、選挙カーからスピーカでダイレクトに「勝たせてください!あと少しです!」などという中身のない訴え、いつまで続くのだろう?