2022年2月26日土曜日

団塊世代は老化による視力低下で写真撮影に苦労する。 Baby boomers have a hard time taking pictures due to poor eyesight due to aging.

  野鳥撮影に限らず、写真撮影に眼、視力は非常に大切だ。勿論デジタル一眼レフカメラには視力微調整機能が付いているので裸眼で覗いてもフォーカス確認はできる。

 しかし裸眼だと、野鳥を捜せない。肉眼で探す際の視力は非常に重要なのはご存じの通りだ。その裸眼の際にコンタクトレンズや眼鏡で調整している場合、特にメガネの場合現在の様にマスクをしているととんでもなく面倒くさい、自分の吐く息でメガネが曇るからだ。

 まあ野鳥を捜すような場所で「密状態」は考えられないのでマスクは外すかズラすのが普通だろう。しかし人気の野鳥に群がる場合は気を付けられた方が良い。

 筆者の場合は、元々左目が先天性の弱視で視力が0.1以下なのだ。幼稚園の頃からずーっとそうなので、約70年近く右目一個で頑張って来た。

 その右目は40歳代まで2.0もしくはそれ以上見えて「遠視」と言われて来た。それが近くが人並みに老眼で近くが見えなくなり、眼鏡を必要となった。更には65歳を越えて見えていた遠くも霞むようになった。眼科で遠視が進んだと言われた。しかしよく検査したら乱視が進んだのだった。

 御徒町にある眼鏡屋さん369で調整してもらって、再びバッチリ遠くまでクリヤーに見えるようになった。4~5年遠くを見る眼鏡を使用して人吉市のヤマセミ収録を再開できたし、2017年、2018年には自分一人で運転して東京~人吉間を車で往復した。

 こういった状態を繰り返した結果、今年の半日人間ドックで検査したら視力が裸眼で1.2まで戻っていたので驚いた。昨年・一昨年と0.9まで徐々に落ちていたのが0.3戻したのだ。

30年同じ所だが去年は臨時で別の医療機関だったのでデータは1年間飛んでいる。

 原因は?ブルーベリーだのアントシアニンだの宣伝しまくっている目に良いサプリを飲んだ訳ではない。原因は新型コロナウイルスだ。罹った訳ではない、ワクチンは仕方なく2回は接種した。

 要は世の中が全員マスクするようになり、つけていないと白い眼で見られてしまう状態になってしまった。

 しかしマスクをつけていると何かにつけ眼鏡が己の息で曇るので、写真撮影や毎朝の犬の散歩やサンセット・ラン二ング(週に1~2日夕方7~8㎞ジョギングする)の際には仕方なく眼鏡をはずしたのだ。最初は違和感があるかと思ったが、意外にもちゃんと見えて驚いたのだった。

 更に、眼の玉をグルグル回して正面の一点だけ凝視する事をなるべく避けたのだ。野鳥は目玉を回せない、人間は回せる。キョロキョロ出来るのだ。これをやる事で眼球の筋肉が平均に使用され固まりにくくなるらしい。TV放送や録画DVDなどを観ると一点を凝視し続けてしまう、これが良くないらしい。

 実際、朝起きて散歩に出て眼玉をグルグル回して正面を視ると、回す前よりピントを合わせやすくなるのが判る。いわば視力が戻った気になるのだ。これを繰り返して1年、その結果検査視力が戻ったのだ。

 一方で写真撮影に関して・・。

 筆者は普通の人より昔からカメラに興味があって、二眼レフ、蛇腹のカメラの時代からブローニーフィルムを使って色々写真撮影をしていた。もちろんプロの方々とはレベルが違うものの、その頻度は高い方だろう。全て父親や伯父のカメラを下請けして活用したものだ。その意味からは撮影環境に恵まれていたと思う。


50年前まで現役

同じく50年前まで現役。

カール・ツヮィス、スーパーイコンタ(独)。現在も現役。

この3機は1960~63年頃、SLブームの前小・中学時代に鉄道を撮りまくった名機。

 73歳になっても野鳥撮影を続けているが、あくまでその生態の面白さを記録するための撮影なので三脚は余程の事が無い限り使わない。ヤマセミの生態調査・記録の際は長時間にわたるので三脚+照準器を使用して連続写真・時には動画を撮影する。


ヤマセミの繁殖期には2台の一眼デジをフル活用する。

たまたま今日も手持ちのサブ機でほんの1時間の間に野川流域の猛禽類三種を撮る事ができた。「三鷹」の地名を地で行くタカ三種。
いつもの物見の樹上でオオタカ。

飛び立ちなども撮る事ができた。

ハイタカ、二羽でサーマルに乗って上昇していった。

ノスリ、最近頻繁に見かける。

500mmF4のバズーカ砲を手落ちで振り回すのも疲れを感じるようになり、最近は少し軽めのセットを振り回している。

手持ちの限度がこのセット。上の鷹3種などは更に軽いAPSC+70~300mmで充分。

 デジタルのお陰、連写機能のお陰で、色々な生態を記録出来て楽しさも倍増している。今後も人とは違うスタイルの野鳥撮影に精進してみたい。