今朝に三鷹は2℃まで下がった。気象の測定は地上1.5mの百葉箱だから、2℃という気温だと地上は0℃もしくはマイナスに成る。したがって今朝の三鷹の地上は真っ白だった。
話は変わって・・・。最近は明治神宮へ行くと、色々冬鳥の飛来が観察できている。
春先繁殖期には連日うるさい程カワセミの鳴き声が聴こえるのだが、夏~秋口に成るとピタッと声が聴こえなくなる。明治神宮の御苑が午前9時に成らないと開園しないので、我々は撮影の一番いいチャンスに入れていない。
カワセミが採餌その他で飛び回るのは夏の場合、日の出の4時台からせいぜい7時半までだろう。都内の公園は公務員勤務のためか早くて9時開園。野鳥ファンにとってはあまりにも意味のない開園時間だ。さらに今年はコロナ禍で随分長い事閉鎖されていた。
この御苑の南池には現在2家族のカワセミが生息している。この南池、大きく上空から観ると矢じりの穂先の様な形状をしているのだが、その二股に別れた両サイドと矢じりの先端に位置するあたりに2ファミリーが生息している様だ。
先週、このうちの二羽のメス同志が鉢合わせしてバトルに成った。いわゆる縄張り争いなのだろう。ヤマセミの場合メスどうしの戦いはまず滅多にないのだが、カワセミの場合は現に目の前で観ているので割に頻繁に発生するのかもしれない。元々はこの二羽親子のような気がする。狭いエリアでの事、よそから新しい血は入ってこないのではないだろうか?
戦いの様子は対岸からの撮影で70~300mm✕フルサイズの撮影で、逆光の上遠いためピンボケも甚だしいが、カワセミ属特有のバトルの様子だけはご覧頂けよう。
筆者的には接近して鳥類図鑑のようなきれいなカワセミを撮るより、こうした生態の一瞬を切り取る方がはるかに意味があると思っている。カメラの性能、機能、大口径超望遠レンズで撮るカワセミより、その瞬間に出遭える事、観察力の方を重視したい。どんなに立派な高いカメラを持っていても、足で遭遇チャンスを増やし、観察力を駆使してこういった生態に遭遇しなければ野鳥撮影は意味が無いと思うのだが如何だろう?ま、人それぞれだが・・。