2日間でオオタカの採餌急降下の一部始終をご紹介したが、まだ、「起承転結」の決の部分をご紹介していない。今日は飛去した後のオオタカの様子をご紹介、いわば『結』の部分だ。
落ち葉ごとワシ掴みしたオオタカは、獲物を引っ提げてそのまま何処かへ飛んでいくと思いきや、意外にも目視可能なエリアの林間へ入り、2mほどの高さの樹木の横枝に着地した。
そこで獲物を引きちぎりながら食べていたようだ。それを撮影すると更に奥の二段の枝に移ったためもう体の部分しか目には入らず撮影は叶わなかった。
ひょっとして側道を入って回り込めば角度の関係で見えるのではないかとも思ったが、それ以上の深追いはやめて引き返すことにした。・・とその瞬間、上空を白い猛禽類が飛んでいくではないか!すわオオタカかと思いきやなんとノスリだった、紛らわしい。しかし明治神宮100年の森には猛禽類が結構いることが判って嬉しかった。
此処、明治神宮の森で自分で観察・撮影した野鳥の種類は、季節の旅鳥まで入れ込めば30種類は下らないだろう。これをまとめて写真集にしても面白いかと思い始めている。オオタカやカワセミばかりが明治神宮の森の野鳥ではない。東京都心の森、其れも100年経った計画森林エリアに居る色々な野鳥を知るだけでも面白いと思う。
で、昨日の続き・・・。
眼の高さで去って行ったオオタカだが50mほど飛んで、右の森へ消えた。
随分離れた暗闇の中、横枝に獲物を掴んだまま留まってこちらを視ていた。
足で押さえた獲物を引きちぎるように食べるのがかすかに見てとれた。
それ以上の深追いはやめて、休息所へ向かったら真上をノスリが音もなく飛んだ。
今回の事で明治神宮の杜への認識が相当改まった。頻繁に通う事に成りそうだ。