昨夜21:00から放送されたNHK総合のNHKスペシャル「映像詩・東京ワイルドライフ」が秀逸だった。外国人女性と思われるプロデューサーと同じく外人カメラマン、プランナーがまとめた大東京で意外な動物が生息しているという「お話・ドキュメンタリー」。
自分は同録できなかったが、同じく自然物に造詣の深い長年の友人が録画していてくれた、ラッキー!だった。
内容的には以前「ダーウィンが来た!」その他のNHK自然番組で放映された京王電鉄・井の頭線や玉電世田谷線沿線のタヌキやアナグマ、フクロウなどの生態がメインだった。
それに近年東京郊外の緑地で繁殖するオオタカとそれに群がるアマチュアカメラマンたちの生態などと共に、ヤモリ、オオカマキリ、カエルの食物連鎖など、セミの羽化含めて夜の大都会を背景にした生き物の生態で綴られていた。
もちろん完全実写なのか、NHKさんお得意の動画合成なのか、はたまたカマキリやヤモリカエルをエキストラとしてあらかじめ用意して撮影したのかはは判らないが、言いたいことは非常に良く判る。こういった内容は東京に住んでいる者より、そうでない海外在住の者の方が考え付く内容だろう。東京をロンドンやニューヨークに置き換えてみれば良く判る。
ロンドンやニューヨークヘは筆者も幾度か行ったが、大きな公園にはリスや綺麗な野鳥が沢山居た。それに比べると、東京の中心部にはその自然の類があまり居ないという印象があろう。
筆者はここ15年間に撮った明治神宮での野鳥などの画像が思いのほか貯まったので、たまたま一冊の写真集にしておこうかと思い立ち、偶然昨年から計画を練って編纂中だった。
同時にそれを完成させるために最近頻繁に入って撮影をしている明治神宮で出遭うオオタカなどの画像も整理中だったため、思わずこの番組に見入ってしまった。
なんとNHKさんも似たような事を考えていたんだと、妙に嬉しくもなった。大都会の緑地を縦横に飛び回るオオタカやにノスリなどの猛禽類、それに季節ごとの渡り鳥などをまとめるにも、明治神宮、新宿御苑、皇居周辺、青山墓地周辺、目黒の自然教育園など個人で全部を網羅するのはまず無理なので、明治神宮に的を絞りまさに作業中だったのだ。偶然にしろ少し驚いてしまった。
再放送もあるだろうから、是非ご覧に成ることをお薦めしたい。NHKプラスやオンデマンドでも即見られよう。